アメリカ留学をお考えの方へ。
留学したいけど、、、お金がぁぁぁぁぁ(泣)
そのお悩み、めちゃめちゃ分かります!!私もそうです。
そもそも、大学留学ってどのくらい費用がかかるの?
奨学金は?
出来るだけ費用を抑えて留学するには?
バイトできる?
次から次へと疑問が出てきますよね。
これまで、大学留学の費用や生活費、アルバイトについてお話ししてきました。その中で、できるだけ費用を抑える方法というのも幾分見えてきたかと思います。
でも、
で、実際のところ幾らくらいなのよ??
とまだ疑問に思っている方、いらっしゃると思います。
なので、今回は、私が留学するのにかかった実費を公開しながら深掘りしようと思います。と言っても、あくまで一例として捉えてくださいね。
このウェブサイトでは、留学前に絶対知っておいた方が良い情報を「アメリカ留学Tips」としてシリーズでお伝えしています。真剣に留学(特に大学留学)を考えている方はぜひ他の記事もチェックしてみてください。
1. 留学生のリアルお財布事情
さぁ、留学にかかった私のリアルな収支を大公開しますよ!
基本的に留学準備や入学手続きなどの費用は含まず、純粋にアメリカの大学へ入学して卒業するまでの学費や生活費の実費です。
まず、収支を見るにあたって、私の場合、次の前提があることをご承知おきください。
- 音楽を勉強するための大学留学
- 学士取得を希望
- ESLには通わなかった
- 既に日本の大学を卒業していたので、アメリカの大学は2〜3年で卒業と見込んだ
- 奨学金を考慮せずに3年間の留学費用総額が1,000万円以下となる学校を探した
- 最初の学校(McNally Smith College of Music)では、成績優秀者の全額学費免除制度があったが、私が入学した年からその制度が無くなってしまった
- McNally Smith College of Musicが急に潰れたため、転校せざるを得なかった
- 転校先のColumbia College Chicagoでも奨学金の獲得を狙ったが、結果的に誰にでも出るものしか取れなかった
- 基本、かなりの節約生活
- 在学中、一度も帰国しておらず、お金のかかる旅行はしていない
まぁ、結果的に私は2つの大学に通ったので、それぞれの違いも参考になるかなと思います。
繰り返しになりますが、人によってかかる留学費用は違うので、あくまで一例として捉えてくださいね。
(1) McNally Smith College of Musicでの学費と生活費
以下、ミネソタ州のTwin Cities、正確にはSt. Paul市でMcNally Smith College of Musicに通った約1年半(2016年9月〜2018年1月まで)の収支です。
① 学費など大学へ支払ったもの
各表は、1 Semester(1学期、約4.5ヶ月)ごとに大学に支払った実費を掲載しています。表中のGrantとは、返済不要の奨学金みたいなものです。
なお、教科書代や定期代はこの項目ではなく、生活費の中に含めています。
▶︎ McNally Smith College of Music, Fall 2016
内訳 | 金額($) |
---|---|
Application Fee(出願料) | 75.00 |
Tuition(学費) | 13,520.00 |
Fees(諸費用) | 1,750.00 |
Housing Security Deposit(寮の敷金) | 225.00 |
Housing(寮費:約4.5ヶ月分) | 3,150.00 |
Meal Plan(カフェ利用チャージ) | 825.00 |
Health Insurance Fee(健康保険) | 1,215.00 |
Grant(奨学金) | ▲4,539.00 |
Total | 16,221.00 |
私は、渡米直後の2016年秋学期から2017年春学期終了後まで、大学寮に住んでいました。私の寮の部屋は1人用のStudioで、BathroomとKitchenをルームメイト1人とシェアするタイプです。そのため寮費は3〜5人でシェアしている人に比べて割高になっています。
最初の支払いは日本にいるときにしましたが、そのときはMeal Planやカフェのことがよく分からなかったので、取り敢えずMeal Planは中くらいの金額のものを申し込みました。
なお、入学前に初年度1年分(翌年の春学期分まで)のTuition & Feesをまとめて払ったので、確か書籍代数十ドルの特典が付きました。それで教科書を買えてラッキー!でした。
▶︎ McNally Smith College of Music, Spring 2017
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 13,520.00 |
Fees(諸費用) | 1,750.00 |
Housing(寮費:約4.5ヶ月分) | 3,150.00 |
Meal Plan(カフェ利用チャージ) | 600.00 |
Health Insurance Fee(健康保険) | 2,400.00 |
Grant(奨学金) | ▲4,539.00 |
Total | 16,881.00 |
Meal Planは自分には全く必要ないことが分かったので払いたくなかったのですが、寮にいる限り申し込まなければならないとのことで、渋々最低額の$600を払いました。
Health Insurance Feeは、このときに1年分をまとめて支払いました。
▶︎ McNally Smith College of Music, Summer 2017
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 2,080.00 |
Fees(諸費用) | 1,750.00 |
Housing(寮費:約3週間分) | 709.09 |
Total | 4,539.00 |
もし大学のWebsiteなどに年間の学費や寮費が表示されていたとしても、夏休み中は別計算になるのでご注意を!
私は先生に勧められて、夏休み中も歌のプライベートレッスンを受けることにしました。夏期講座は単位が取れるものの、正規の学期ではないためGrantはもらえません。夏期講座はそれなりにクラス数を取れば有意義に過ごせますが、取りたいクラスが開講される訳ではなく、中途半端な感じ。結局私は1クラスしか取らなかったので、コスパ悪すぎでした。今思えば、この支出が後々響いたところはあります。
また、寮は春学期終了後の5月末に待機しました。退去するまでの3週間分くらいを日割り計算にしてくれて、上の金額となりました。
Meal Planは夏の間は払う必要がなく、退寮する旨も伝えていたので請求なしです。実際、カフェを使うことがほとんどなかったので、Meal Planのチャージ残額が大量に残っていました。新年度に持ち越せない(もちろん返金なし)と知ってから、一生懸命消費するようにしました。
▶︎ McNally Smith College of Music, Fall 2017
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 13,520.00 |
Fees(諸費用) | 1,750.00 |
Grant(奨学金) | ▲4,539.00 |
Total | 10,731.00 |
2年目の秋学期、有り難いことに学費の値上げがありませんでした。
Housing、Meal Plan、Health Insurance Feeがないので、学費にかかる部分の支払いのみです。
② 生活費
2016年9月〜2018年1月分の生活費です。
年月 | 収入額(S) | 支出額($) | 備考 |
---|---|---|---|
Sep. 2016 | 0 | 605.91 | |
Oct. 2016 | 0 | 1,993.43 | うちMacbook pro $1,439 |
Nov. 2016 | 0 | 100.41 | |
Dec. 2016 | 0 | 209.30 | |
Jan. 2017 | 583.95 | 428.07 | 歯医者$205.02 学内バイトを始める |
Feb. 2017 | 746.72 | 106.97 | |
Mar. 2017 | 752.21 | 258.23 | |
Apr. 2017 | 749.42 | 166.26 | |
May. 2017 | 748.79 | 364.48 | |
Jun. 2017 | 1,127.82 | 1,433.53 | 寮から引っ越し 新家賃 & Deposit $800 1ヶ月定期(一般)$90 |
Jul. 2017 | 693.47 | 975.23 | Rent $400(光熱費、WIFI込み) 以降、毎月家賃発生 Chicagoのフェスでボランティア $187.01 |
Aug. 2017 | 761.56 | 860.70 | クモに刺され、塗り薬$63 |
Sep. 2017 | 755.65 | 1,121.38 | 教科書 $125.48 1学期分定期(学割)$180 |
Oct. 2017 | 749.24 | 856.68 | |
Nov. 2017 | 1,134.56 | 848.64 | Black Fridayで奮発:音楽ソフト$149 |
Dec. 2017 | 284.04 | 962.92 | 引き続きクリスマスセールなので買い物 12月14日、6日後に学校が閉校することを知らされる |
Jan. 2018 | 0 | 1,862.13 | 1月17日Chicagoへ引っ越し Columbia Collegeへ転校 移動費 $65.45 教科書 $125.48 スマホ本体と電話代$380 旧家賃$400&新家賃の日割分$360 |
Total | 9,087.43 | 13,154.27 |
渡米時にパソコンを空港で紛失してしまい、止むを得ずパソコンを購入しました。
教科書代は、年間$800〜1,500と言われます。私は最低限必要なものだけを新品で買い、あとはコピーしたり、図書館で借りたり、古本を買ったりして、ほとんどコストをかけませんでした。
寮は大学まで徒歩10分だったので、定期を買う必要はありませんでした。引っ越し後、転居先からはバス通学となりました。
支出は、家賃を除けば、ほとんどが食費です。日本の調味料や食材を買ったときは結構な出費になっています。また、外食したり、遊びに出かけたり、欲しいものを買ったときには出費がガツンと上がります。
基本的に化粧品や服、身の回りのものは大量に日本から送っていたので、アメリカで買うことはほとんどありませんでした。
ちなみに、シカゴへ行く直前まで携帯電話の契約をしていません。
(2) Columbia College Chicagoでの学費と生活費
以下、イリノイ州のシカゴ市でColumbia College Chicagoに通った約1年半(2017年1月〜2019年5月まで)の収支です。
① 学費など大学へ支払ったもの
McNally Smith College of Musicが財政破綻で閉校したため、イリノイ州シカゴ市のColumbia Collegeに転校しました。奨学金をもっと獲得しようとしましたが、転校生・留学生で対象となるものがこの学校には無かったので、額を上げることができませんでした。
また学内バイトをしたかったのですが、時間的制約や物理的な問題等があってできませんでした。
▶︎ Columbia College Chicago, Spring 2018
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 12,790.00 |
Fees(諸費用) | 1,280.00 |
Health Center | 70.00 |
U pass(定期) | 132.00 |
Scholarship(奨学金) | ▲2,600.00 |
Total | 11,672.00 |
McNallyが急に閉校したニュースが他の大学にも流れていたので、Application Feeは大概どの大学でも免除されました。
Health Centerは学校の医療センターで、この学期は健康保険の支払いはありませんでした。
学割定期を買う場合、学費の支払いにあわせて定期代を請求されました。また、この学校の学生カードは多機能で、定期機能、学内の買い物で使えるチャージ機能が付いていました。
▶︎ Columbia College Chicago, Fall 2018
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 13,045.00 |
Fees(諸費用) | 1,280.00 |
Health Center | 669.60 |
U pass(定期) | 153.00 |
Scholarship(奨学金) | ▲2,600.00 |
Total | 12,547.60 |
新年度になり、やはり学費の値上げがありました。定期も値上げ。
▶︎ Columbia College Chicago, Spring 2019
内訳 | 金額($) |
---|---|
Tuition(学費) | 13,045.00 |
Fees(諸費用) | 1,280.00 |
Health Center | 669.60 |
U pass(定期) | 153.00 |
Scholarship(奨学金) | ▲2,600.00 |
Total | 12,547.60 |
支払額は秋学期と同じです。この学期を最後に卒業しました。
② 生活費
2018年1月〜2019年5月分の生活費です。
年月 | 支出額($) | 備考 |
---|---|---|
Feb. 2018 | 883.36 | 家賃$650(以下毎月) 電話$60 予防接種$70 |
Mar. 2018 | 870.69 | 電話$35.83(以下毎月) 大学図書館の印刷代$30 |
Apr. 2018 | 834.57 | |
May. 2018 | 827.83 | |
Jun. 2018 | 857.79 | |
Jul. 2018 | 925.39 | |
Aug. 2018 | 2,383.51 | 旧家賃$650、新家賃とDeposit $1,216.6(7月から契約) |
Sep. 2018 | 816.36 | 家賃$400(以下毎月) 光熱費$51.26 |
Oct. 2018 | 978.28 | 光熱費$54.18 音楽ソフト$205.94(授業で使用) |
Nov. 2018 | 885.33 | 光熱費$60.26 |
Dec. 2018 | 781.99 | 光熱費$64.6 |
Jan. 2019 | 938.20 | 光熱費$74.6 |
Feb. 2019 | 871.38 | 光熱費$87.75 |
Mar. 2019 | 676.17 | 光熱費$66.4 |
Apr. 2019 | 791.01 | 光熱費$71.26 |
May. 2019 | 951.51 | 光熱費$78.75 卒業祝いで奮発$172.74 |
Total | 15,273.37 |
シカゴでは、物価がミネソタより$0.5〜$1高く、バイトもできず、基本極貧生活でした。シカゴへ来てしばらく、お金を工面できずに週$20で半年くらい暮らしました。少しでも安いスーパーへ行って$0.2くらいのインスタント麺をすすりながら徹夜で宿題するような日々。そんな生活での費用です。
③ 私の留学費用まとめ
実際には日本のクレジットカードで決済したものもあり、為替手数料や国際送金手数料、クレジットカードの手数料など、もっと支出があります。
でも細かいことを言えばキリがないので、取り敢えず、大学生活3年間分の支出をまとめます。
▶︎ 3年間の総支出額 $113,566.84
内訳 | 支出額($) | 1年あたりの平均額($) |
---|---|---|
Tuition & Fees (学費)− Grant/ Scholarship(奨学金) | 55,673.00 | 18,557.66 |
Health Insurance(健康保険) | 5,024.20 | 1,674.73 |
寮費、Meal Plan、家賃、光熱費等 | 22,594.75 | 7,531.58 |
生活費その他 | 30,274.89 | 10,091.63 |
合計 | 113,566.84 | 37,855.61 |
留学前に3年間で1,000万円以下を目指したのに、紆余曲折を経て、越えてしまいました。McNallyでのアルバイト収入(1年間)で相殺すると、1,000万円より少し足が出る感じです。
もし、あのままMcNallyにいて卒業できたなら、コストは少なくとも$7,000節約でき、バイトを続けてあと$14,000は稼ぎ、生活水準もそれなりにキープできていたと思います。想像もしていなかったことで、$21,000も持ち出しが多くなり、極貧生活に陥ってしまいました。
何事も計画通りには進まない…人生ってそんなもの
学費の安い学校だったり、奨学金がもっともらえたりすれば、かなり経済的に楽になりますね。あとはバイトすれば何とかなります。
ただでさえ留学はストレスになりますが、お金のない留学生は更に過酷です。不安で眠れない日々を過ごす人も多いし、とにかく頭と体を働かせて何とかお金を工面しようと必死です。そうして得られる経験やタフネスは宝ですが、できれば避けて通りたいですよね。