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アメリカ留学 Tips 4 アメリカの大学の種類 その2

留学準備
この記事は約10分で読めます。

アメリカへの大学留学をお考えの方へ。

アメリカの大学、多様過ぎてイマイチ理解しにくいってことありませんか?

アメリカの大学、複雑過ぎる。。。

そうなんです。本当に色々な種類の大学があるんです。でも、私自身が留学前に日本で得られた情報は少なく、全体像が掴みにくかった。。。当時は英語サイトでサクサク調べられるほど英語力もなかったし、何を調べれば良いのか分からないみたいな感じもありました。実際に留学してから「あぁ、あれはこういうことだったんだ」と分かったことが一杯あります。

そんな経験を踏まえて、これから留学する皆さんが最適解を出せるように、また、留学してから困らないように、知らなきゃいけない前段階の知識を「アメリカ留学Tips」シリーズでお伝えしていきます。

本記事では、アメリカの大学にはどんな種類があるのか、「形態の違い」にフォーカスして説明します。大学選びをする前に、何度も「アメリカ留学Tips」シリーズを見返して理解を深めて頂ければ、あなたの選択肢が広がると思います。

(1) 職業訓練校(Vocational/ Trade School)

Vocational Schoolは日本でいう職業訓練校、もしくは専門学校です。アメリカでは、例えばタトゥーの彫り師など、職業によっては学士号よりもその職種に応じた修了証やディプロマの方が重宝されることがあり、こうした分野はVocational Schoolで学んだ方が早かったりします。資格取得までの年数は大体1年から1年半です。

また、私が入学したMcNally Smith College of Musicのように、Vocational SchoolからCollegeへ変遷している学校もあり、そうしたCollegeは実践的な要素を色濃く残しています。アート、デザインの分野ではこのようなVocational SchoolやVocationalなCollegeが結構あります。

Trade SchoolはVocational School同様、修了証やディプロマを取得でき、専門分野を最短で学べるように、その他の余計な学問を省いてプログラムがつくられています。

詳細はこちらを参考にしてください。trade-school.net

(2) コミュニティ・カレッジ(Community/ Junior College)

Community/ Junior Collegeは、日本では「短大」のように言われています。確かに、そんなイメージで良いと思いますが、4年制大学以上に幅広い一般教養のクラスをCommunity/ Junior Collegeで取ることができます。

教育の機会を平等に与えるアメリカらしく、地域密着型で学費が安いCommunity Collegeは、どんな立場の人でも入りやすい学校です。社会人向けのクラスや、英語を第2言語とする人のために無料のESL(英語クラス)を提供してくれるところもあります。

2年制(3年制)のCommunity Collegeと、4年制(5年制)のCollege/ Universityの授業のレベルに違いはありません。さらに、Community Collegeの中には、分野によってVocationalのプログラムを持っているところがあります。

通常、Community Collegeでは修了証、ディプロマ、アソシエート・ディグリーが取得できます。取得する学位で必要年数は変わりますが、一番長いアソシエート・ディグリーで2年〜3年です。

まだ専攻を決めていない人、幅広く一般教養を身に付けたい人にお勧めです。また、学士が欲しい人でも、Community Collegeで一般教養を学び、必要単位あるいはアソシエート・ディグリーを取って、4年制大学に編入するパターンは非常によくあります。

Community Collegeは留学生にとってもメリットが多いよ

取得した単位がどれだけ編入先の大学で認められるかは個々のケースによって異なりますが、4年制大学編入後の必要年数は通常2〜3年になります。提携しているCommunity CollegeとCollege/ University間の編入であれば、最大約60単位の移行を認めてくれるところがあります。

4年制大学と比べ、Community Collegeは1/2〜1/4の学費で済むので、ネイティブ・留学生問わず、多くの学生がCommunity Collegeで一般教養の単位を取得しています。また、留学生には少しハードルが高くなりますが、費用と時間の節約のため、4年制大学で専門分野を履修し、Community Collegeで一般教養を履修するという、ダブルスクールをしている学生もいます。

アソシエート・ディグリーが取得できるプログラムを持っている学校は、こちらを参考にしてください。education-portal.com

(3) 科学技術研究所(Institute of Technology)

米政府が推進するSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に特化した学術・研究機関です。こうした学校は修了証、ディプロマ、アソシエート・ディグリーから博士号まで幅広いプログラムを提供してくれます。

とは言え、普通の大学、大学院でも学べる分野なので、こういう選択肢もあるんだと理解していれば良いと思います。

(4) アート・デザイン学校(Art and Design Scool)

絵画、彫刻、写真、建築、グラフィックデザイン、イラストレーション、音楽や、芸術に関する歴史・事務などを学びたい場合は、そうした分野に特化した学校があります。アメリカでのアートの概念は日本人が想像するより幅広いので、驚くほどバラエティに満ちた専攻を用意してくれています。

Non-profitの学校では、修了証、ディプロマ、アソシエート・ディグリー、学士、修士、博士号など様々なプログラムが用意されています。芸術を学ぶためには幅広い一般教養の知識が必要なため、リベラルアーツ・カレッジに近いプログラム内容になっています。私が卒業したColumbia College Chicagoは正にこのタイプの学校です。また、シカゴ美術館付属美術大学(The School of the Art Institute of Chicago)は、UCLAやYale Universityと並び、全米No.1と称されるほどの名門美術学校です。

対して、For-profitの学校はもっと実践的でVocational Schoolに近いです。その道のプロフェッショナルになるため、キャリア形成に基づいたプログラム内容になっています。取得できる学位はNon-profit同様、幅広いです。私が入学したMcNally Smith College of Musicが正にこのタイプでした。

(5) リベラルアーツ・カレッジ(Liberal Arts College)

Liberal Arts Collegeは、文学、哲学、国語(英語)など人文系から、心理学、社会学などの社会科学、芸術、科学など様々な分野の学問を提供してくれる大学で、バランス良く一般教養を身に付けることを主眼に置いています。最初の2年は一般教養で必要単位を取得しなければならず、その後の2年で専攻が取れるようになる場合がほとんどです。専門をガッツリやる大学に比べれば、広く浅く様々な学問を網羅する感じになります。

学位はアソシエート・ディグリーや学士以上を取得できます。様々な分野の学問が身につくので、将来的に潰しが効くとも言えます。学士取得後は大学院でしか学べない法学、医学などに進む人も多いです。

Liberal Arts Collegeは、まだ何を専攻したいのか分からない、あるいは好奇心旺盛で専攻を1つ2つに絞れない人にお勧めの学校です。

また中小規模の学校なので、クラスは少人数で、先生と学生が近しいという特徴があります。学生へのケアが手厚いので、色々と不安を抱えやすい留学生には通いやすい学校と言えます。

(6) 4年制大学(College/ University)

College=単科大学、University=総合大学ではありません。その学校がCollegeと名乗るかUniversityと名乗るかは固有名称的な違いと言えます。

ただ、大まかな傾向の違いというのはあります。

Universityは、様々な学問分野を提供してくれる点がLiberal Arts Collegeと同じですが、Collegeより規模が大きい、というより巨大なところが多いです。Universityは教育機関だけでなく研究機関も内包していて、先生たちは研究者としての顔も持っています。Universityには博士課程まであり、修士以上で研究に従事している学生には手厚く補助金を支給しています。

Universityはトップクラスの先生を多く有するので、最先端の教育機関・研究機関で学びたい人にお勧めです。また多くの選択肢を与えてくれるので、幅広く学びたい人、専門をじっくり学びたい人の両方の期待に応えてくれます。しかし、大規模ゆえクラスは大人数で、学生へのケアはCollegeほど行き届きません。

Collegeの規模は小から大まで様々です。中にはオンラインで学位が取得できるプログラムを提供しているところがあります。

(7) 大学院(Graduate School)

通常、4年制大学(College/ University)に内包されています。学士を取った後は、修士課程、博士課程に進むこともできますし、MBA・法律・医療といった大学院にしかない分野に進むこともできます。学士のときの専門分野と大学院での専門分野は違っていても全く問題ありません(ただし、関連分野の「○○の単位を取得していること」などの条件は付くことがあります)。

アメリカの学生は、学士を取って更に進学する場合、普通は別の学校へ行きます。日本のように1つの学校で学士、修士、博士号を取ることはほとんどありません。

(8) 宗教学校(Religious Affiliated School)

4年制大学(College/ University)と同じですが、キリスト教やモルモン教など、ある特定の宗教の下に創られた学校があります。こうした学校は、その宗教に関した学問が学べたり、宗教活動ができたります。

一口に宗教学校といっても、その成り立ちが宗教に基づくだけで学生生活は他の大学と変わらない学校から、その宗教の規律に従って学び活動しなければならない学校まで様々です。

(9) オンライン・カレッジ(Online College)

Online Collegeはその名の通り、オンラインでプログラムを提供し、修了証や学位を与えてくれる学校です。学校へ行かなくて良いので、日本でも授業を取ることが可能です。

専門分野を掘り下げたくても忙しくて学校へ通えない社会人、引きこもりの人にお勧めです。また学費が大変安くなる利点もあります。

しかし、他の学生と切磋琢磨できませんし、自分を律しながら勉強しなければなりません。またOnline Collegeでは学生ビザが下りないので、現地で英語を学ぶことはできません。手取り足取り教えてもらえないので、ある程度英語力がある人でないと授業についていけないです。日本で授業を受ける場合は時差を考える必要があります。

Online Collegeの中には認定を受けていない大学やプログラムも存在するので注意が必要です。認定を受けていない大学の単位を取っても骨折り損をするだけです。また、アメリカ国内では、Online Collegeの学位を認めない、あるいは軽視する向きがあり、国内企業への就職は通常のCollegeやUniversityを卒業するのに比べ、不利になることが多いです。

きちんとしたアメリカの4年制大学の中には、オンラインだけのプログラムを提供してくれるとこがあるので、オンラインが良ければそうした学校に入学するのも手です。現在は新型コロナのため、対面式授業を行ってきた大学でも全部オンラインに切り替えています。恐らく、通常の大学でも、今後はオンラインプログラムで卒業できるプログラムを出してくる学校が増えると思います。

この他にも、性別で分ける「女子大/男子大」、「人種的特性で分ける学校(例えば、アフリカ系アメリカ人のための大学)」など色々なタイプの学校があります。

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