アメリカ留学をお考えの方へ。
留学したいけど、、、お金がぁぁぁぁぁ(泣)
そのお悩み、めちゃめちゃ分かります!!私もそうです。
大学留学ってどのくらい費用がかかるの?
奨学金は?
出来るだけ費用を抑えて留学するには?
バイトできる?
次から次へと疑問が出てきますよね。
今回は、アメリカにおける留学生のアルバイト事情を語ります。どんなことができるのか、どんな仕事があるのか、時給単価など、できるだけ詳しく解説しますよ。
このウェブサイトでは、留学前に絶対知っておいた方が良い情報を「アメリカ留学Tips」としてシリーズでお伝えしています。真剣に留学(特に大学留学)を考えている方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。
1. 留学生はバイトできる?
ハイ、留学生(F-1、M-1ビザ保有者)もバイトできます。
確かに留学中は勉強に忙しいけど、バイトはオススメです!友達ができるし、気分転換になるし、英語の勉強になるし、経験値が上がるし、お金が稼げるし、Social Security Numberを取得できるし…メリットが沢山ありますよ!
でも、留学生のバイトには法的に色々と制限があります。少しややこしい部分があるので、整理してみます。
(1) 学内バイト(On Campus Job)
語学学校、高校、大学、大学院などのF-1ビザ留学生の皆さん、
F-1の場合、初年度は学内バイトしかできません。
<学内バイトの条件>
- 学期中は、週20時間までバイト可
- 夏休みなど休暇中なら、Full time(週40時間)で働ける
※Break中のバイトについて、移民局(USCIS)はFull timeが可能としているだけで週40時間までとは言っていないので、それ以上でも論理的には働けます。でも学校側で制約を設けている可能性があるので、要確認!
学内バイトで人気なのは、カフェテリア!です。何故なら、お給料も食べ物ももらえるから。Tutorをやる人も多いし、図書館も忙しくないので(静かで暇なときに宿題ができる)、安定した人気があります。校内には様々な仕事があり、他にもキャリアに役立つものや交友関係を広げられる仕事は人気です。
学内バイトの場合、賃金は大体その州の最低賃金か、場合によってはそれ以下です。時間給が高いところで$11/ hour、安いところだと$5/ hourというのも聞いたことがあります(税引き前)。
もちろん、学内で募集がかかったポジションは全学生が応募できる訳で、人気の仕事は取り合いになります。つまり早い者勝ちです。
仕事をスムーズに得るために、できるだけ早く大学のCareer Servicesの担当者に相談して、自分に適した仕事やレジュメの書き方を教わっておきましょう。英語力が心配でも、やれば意外とできるものです。Career Servicesは、ちゃんと英語力も見極めて仕事を紹介してくれるはず…です(多分)。
(2) 学外バイト(Off Campus Job)
F-1留学生は、初年度が終わったら学外でも働けます!
留学生が学外でバイトする場合は、次の中で該当するものを申請し、許可を得なければなりません。
- Curricular Practical Training (CPT)
- Optional Practical Training (OPT) (pre-completion or post-completion)
- Science, Technology, Engineering, and Mathematics (STEM) Optional Practical Training Extension (OPT)
- Severe economic hardship
順を追って説明します。
① CPT、OPT
CPT、OPTはインターンシップなど専門分野でキャリアを積むことを想定したものです。Full time、Part timeどちらの形態でも働けますが、実際には学生ビザをキープするためにFull time Studentでいる必要があるので(1学期に12単位以上を登録しなければならない)、学期中であれば週20時間までのPart timeが丁度良いところだと思います。
CPT、OPTには次のような条件があります。闇雲に働ける訳ではありませんのでご注意を!
<CPT、OPTで働くための条件>
- 専攻と関連した仕事であること
- 働く前に学校の担当者を通して申請し、許可を得ること
ただし、CPT、OPTは、トリッキーな部分があります。詳細については別の機会にお話ししますので、今回はそういうものがあるんだというくらいで捉えてください。
② Severe Economic Hardship
これは例外的な措置です。多くの場合、留学費用はご両親など身内の方にサポートしてもらうと思いますが、どうしようもない理由でサポート元の生活が困窮してしまった場合に、学外バイトが認められるというものです。東日本大震災のとき、この項目で許可をもらって働いた留学生の方々がいたそうです。
③ 学内・学外バイトまとめ
M-1ビザ(専門学校、職業訓練校の留学生)の場合も、F-1と基本的に同じです。でも、
M-1は、学期中にバイトすることはできず、学期終了後に就労可能です
F-1、M-1に関わらず、大学のInternational Student Adviserがバイトに関する条件や申請方法を教えてくれ、Career Servicesの担当者が求職活動をサポートしてくれます。
昨今、外国人や留学生の取り扱いが非常に流動的です。2017年に私が学内バイトしていたときと比べても、バイトの条件が変わっている気がします(私の学校の方針かもしれませんが、夏休みも週20時間までと言われました)。下のリンクで最新の情報を確認するとともに、まずはInternational Student Adviserに相談しましょう。
<参考>
(3) その他のバイト
前述の他にも、ちょっとしたお小遣い稼ぎの方法があるので伝授します。
それは、近所や知り合い、学校の先生たちの
- ベビーシッター
- ペットシッター
- クリーナー
- シェフ
- Tutor、日本語の先生 など
要はちょっとしたお手伝いです。どれも単価が$20/ hourぐらいからですが、依頼者との関係性、あなたの能力・経験値、交渉次第で単価が高くも安くもなります。定期的にできれば結構良いバイトだと思います。
① ベビーシッター
ベビーシッターは難しいことは一切なく、ただ居るだけで良いです。
アメリカでは、13才以下の子どもを5〜10分でも家や車に放置することは違法で(年齢は州によります)、虐待と見なされます。そのため、中学生くらいまでの子どもがいるご家庭では、大人が不在になるときに「子どもと一緒にいてくれる人」が絶対必要です。
ある程度の年齢の子であれば、シッターが世話する必要はないし、問題がないか見守っているだけで大丈夫です。もちろん一緒に遊べば子どもも親も喜ぶでしょうが、特にそういうことをせず宿題しながら側にいることもできます。
アメリカの人口は日本の3倍で、世代別の人口構成は釣鐘型を維持しています。つまり、日本と比べると本当に子どもが多い!です。チャンスはかなりあると思います。
親御さんは、子どもを信頼できる人に預けたい・変な人は家に入れたくないと思うので、周りの大人たちに自分を知ってもらい、上手くアピールすると良いですよ。
② ペットシッター
ペットシッターも基本ただいるだけで良いですが、通常トイレの処理が含まれます。
また、犬の散歩だけでも1時間あたり$16〜の立派な仕事になります。
アメリカは、日本以上に動物好きな人が多く、殆どと言っても良いくらい多くの人がペットを飼っています。ペットシッターもするチャンスは結構あると思うので、狙い目です。
③ クリーナー
日本人は子どもの頃から自分で掃除する習慣が身についていますが、アメリカ人を含む外国人はそういう習慣の無い人が実に多いです。学校では清掃業者が掃除をし、過保護というか、家では親が掃除して子どもにやらせない家庭も多いので、掃除の仕方を知らないまま育ってしまった人が沢山います。
あるいは掃除する時間がなかったり、面倒くさいなどもあると思います。簡単な家の掃除でも、普通に$30〜/ hourでクリーナーを呼んで掃除してもらったりします。
日本人なら間違いなくできる仕事です。
④ シェフ
アメリカでは料理をしない人、できない人も本当に多いです。日本の家庭料理なんてつくったら、大喜びで食べてくれます。
以前、私がルームメイトたちに唐揚げやサラダを振る舞っただけで驚かれ、「外で食べたら1人あたり最低$50は払わなきゃだね!」と感動されました。簡単なお弁当をつくったときも、「Bentoって綺麗だね!弁当箱も可愛い」と高評価でした。お蕎麦も意外とウケが良いです。
和食というとプレミア感とヘルシーなイメージがあるので、料理好きなら工夫すればお小遣い稼ぎになりますよ。しかも、大概のものはお世辞抜きに皆美味しいと言って食べてくれるので、やりがいもあるし、文化交流にもなります。
⑤ Tutor、日本語の先生など
知り合いや友達に、個人的に何かを教えるのもアリだと思います。
日本の大学受験を乗り越えてきたアナタなら、高校生までの子どもはもちろん、大学生にだって様々な教科を教えることができるはず。
他にもピアノ、歌、ダンス、ヨガ、習字などなど、得意なものや少し人よりできると思うものを教えてあげれば良いんです。そして、日本人なら必ず教えられるもの=日本語があります!アメリカでも日本語に興味を持つ人が少なからずいるので、教えてあげると喜ばれます。本格的に教えるなら、$30〜/ hourはいけます。
英語である程度レッスンできそうなら、教えるバイトにトライしてみたらいかがでしょうか。「教える」時給単価は、内容・対面かオンラインかなどで多少違いますが、他の職に比べたら高いです。
あとは、近所の雪かきや、近所の農園の手伝い、補助が必要な人の手伝い、引っ越しの手伝い、パフォーマンス披露など、アイディア次第で色々できますよ!
(4) 番外編
▶︎ アメリカの給料日は2週間に1度やってきます。「日本の給料日は月1回だ」と言うと、「どうやって光熱費とかの支払いするのさ??」みたいな反応が返ってきます。内心、そんなの最初から分かってるんだから別にしておけば良いんじゃないのと思いますが、国民性の違い…??
▶︎ 留学生は、現地の学生に比べて様々な経済的難題を抱えています。例えば、高い学費を払うことになり、教育ローンを組むことができず、奨学金の獲得も難しい…ほとんど自腹で何とかしなければなりません。苦境に直面しても、前述のようにバイトに対する規制が厳しく、生活や学費を賄うほどの収入にならない。合法的にバイトしたくても、必ずしも希望の仕事に就いたり、必要な収入を得ることができないので、学外で違法就労する人も多いです。
特にレストランは賄いが出るし、簡単な仕事で取っつきやすいので、やる人が沢山います。ただ、その辺は雇用者も足元を見ていて、安い賃金でうまい具合に利用されてしまうことは否めません。
▶︎ 最近はYouTube発信やスポンサー契約で稼ぐ留学生もいますが、きちんと認可を取ってないなら、法的にはクロに近いグレーだと思います。
▶︎ 不用品を売ってお小遣い稼ぎすることもできます。売る物が無いなら、自分の血でも髪でも売れます。生き抜くために、場合によってはそのくらいのことをする覚悟が必要です。
(5) パンデミック中のバイト事情
新型コロナウィルスによるパンデミックになってから、アメリカ国内はかなりカオスになっていると感じます。まだ完全な経済再開に至らないうちに、再度、一部の地域は事実上のロックダウンをしています。暴動もあちらこちらで起こっていて、以前と比べ安全性がかなり低くなっています。これから経済がもっと悪くなれば、さらに治安が悪化するでしょう。
日本でも苦境に立たされている方が多いですが、正直、アメリカの飲食店やスモールビジネスの存続の厳しさは日本の比ではないです。雇用を確保できない結果、失業者が量産されています。
そのため、雇用機会があれば、アメリカ人が最優先となります。外国人留学生は、合法・違法にせよ、採用は蚊帳の外です。学外で働くチャンスが激減しています。大学では、幾つも学内施設を閉めたり、オンライン・人数制限した対面授業を行っているので、学内の求人もかなり減っています。
パンデミックが終息して、経済も社会も落ち着くまでには数年かかるでしょう。今、アメリカに留学したとしても、パンデミック前のようには勉強もバイトもできないです。そしてアメリカに行けば、新型コロナに感染するリスクが高くなるし、健康保険や医療体制はヒドイし、外国人はツマはじきだし…わざわざ今行って大金を叩いて地獄を見る必要はないと思います。
しばらくは日本で様子を見ながら、英語を勉強したり、お金を貯めたり、準備期間として過ごしたら良いと思います。