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留学のスケジュール【飛び立つまでの7ステップ】

留学準備
この記事は約9分で読めます。

留学してみたいけど、何から始めればいい?

留学に興味があるけど、何から手を付ければ良いか分からないとお悩みの方へ。

本記事ではどのように留学の準備を進めれば良いか、順を追って解説します。

私自身、自力で一から始めてアメリカの大学へ入学、転校、転科、卒業しました。その前に短期のいわゆるお稽古留学もしていますし、ワークショップに参加しました。周りにも留学や海外経験のある方が多いので、かなりの情報通と自負しています。

もしかつての自分が知っていたら、もっとスムーズに準備できたかもしれないと思う情報をなるべくコンパクトにまとめました。

1. 留学のスケジュール【飛び立つまでの7ステップ】

大学、大学院、専門学校なら留学の準備には最低1年かかります。余裕を持って計画を立てながら取り組みましょう。

① 情報収集

「留学」というからには、あなたは「海外で何か学びたいものがある」あるいは「海外で学ぶ経験をしたい」という欲求があるはず。留学には色々なタイプがあるので、情報を集め、イメージを膨らませます。

まずはザックリ国ごとに何ができるのか、期間、おおよその費用を見ていきます。

意義ある留学にするため、留学までの情報だけでなく、留学中の生活、卒業後、留学後がどうなるかまで調べましょう。次のような情報収集の方法があります。

  • 留学雑誌を読む
  • インターネット、SNS、YouTubeなどで調べる
  • エージェントの留学フェア、無料相談を利用する、パンフレット、資料請求する
  • 経験者の話を聞く、相談する

これをしばらくやってると、情報が蓄積されると同時に、自分の目的や条件、趣向がより具体的に見えてくるはずです。

② 目的と方向性の決定

まず、留学する目的をクリアにします。あなたが「やりたいこと」、「何を学ぶか」です。

次に、あなたの条件をクリアにします。「自分の能力」、「留学期間」、「留学費用」、「入学時期」、「将来の展望」などについてです。

そして、あなたの条件と照らし合わせながら、目的を達成するための国と手段を決めます。「どの国に行きたいか」、「どのタイプの留学を選ぶか」です。

・・・ここから先はエージェントに頼めば代行してくれます。・・・

でも留学すれば最終的に全部自己責任で問題に対応しなくてはならないので、このくらいの労力をケチるマインドでいると後々大変だと思います。

③ どの場所、学校へ行くか決める

行きたい国の「都市」「学校」を決めます。候補は最終的に1〜5校くらいに絞るのがお勧めです。

専門学校、大学、大学院などを決めるまでには膨大な情報と比較検討が必要になります。アメリカついて言えば、大学は4,000校以上あります。日本のように偏差値で比較することはできません。日本と教育システムが違うので、まずそこをある程度理解する必要があります。また日本で知られてない評価の高い学校も沢山あり、各校特色がそれぞれあります。時間をかけて日本との違いを学びながら、じっくり調べる必要があります。

自分で調べるメリット

「納得して学校が選べる」、「アメリカの教育システムが学べる」、「英語の勉強になる」などです。かなりレアですが、もし私のように留学先の学校が突如閉校してしまったとしても、基本は頭の中に入っているので自分でスムーズに対応できます。

自分に合う学校を調べる方法

<まずはザックリした情報を掴む>

まず大雑把に学校を抽出する方法として、様々なWebsiteで学校別、分野別、プログラム別などでランキングや評価を出しているので、そうしたものをいくつか使って目星を付けていきます。日本のエージェントで日本語で大学紹介しているサイトもありますが、当然アメリカ留学ならアメリカのサイトを使った方が圧倒的に良いです。ただ何れにせよ、記載されている数字や内容が過去のものであったりするため注意してください。

数ある学校の中から自分に合う学校を探し出すのに、ザックリとした情報を掴むくらいの気持ちで使えばいいです。

<学校ごとに詳細を調べる>

ある程度学校を絞ったら、次は各校のWebsite、 Facebook、YouTube などを使い、一つずつ地道にチェックします。 それぞれ独自のWebデザインや教育システムを持っているので比較しにくいですが、正確な情報を掴むにはその学校の情報ソースを見るのが一番なので、忍耐強く頑張りましょう。

学校のWebsite には正しい基本情報が出ているので、関連する事項について隈なくチェックします。特に、毎年更新されるコースカタログには、その年の学費から入学方法、学校スケジュール、プログラム内容、必修科目、各コースの内容、必修単位数など超重要事項が記載されているのでチェックが必須です。エージェントを使うか否かに関わらず、必ず目を通してください。入学すれば、入学年のコースカタログに合わせて科目登録するため卒業まで使います。

参考までに、こちらは私が入学した翌年のMcNally Smith College of Musicのコースカタログです。最近では冊子を作成せず、学校のサイトだけで公開している場合も多く見受けられます。何れにせよ、学校のWebsiteで確認できます。

・https://issuu.com/mcnallysmith/docs/2017-18_mscm_course_catalog_update

アメリカではFacebook は重要なインフラなので、まずほとんどの学校が使っています。各校で学部別、学科別、卒業生、寮生など様々なグループを作っています。公開されているページについては、誰でも見れるし随時新しい情報が更新されているので便利です。また大抵、Twitterでも情報発信されています。

<学校を探すときのポイント>

ポイントは、何をどう学べるかという確認とともに、自分の条件に合うか、自分の趣向に合うか確認することです。

学校の規模、校風、留学生の数や割合、どの国の留学生が多いか、1クラス当たりの先生対生徒の割合、キャンパスの利便性、街の安全性・利便性なども見ていく必要があります。

例えば、私は音楽を実践的に勉強したかったので、レベルの高いアンサンブルがあり、初年度からプライベートレッスンを受けられる学校というのを条件に加えていました。

<わからないことは直接聞く>

知りたい情報が全てネットやSNSに出ている訳ではありません。詳細や不明な点は、早めに学校へメールして直接聞くと良いです。遠慮する必要は全くないので、気軽に問い合わせましょう。

<労力と時間がかかるのは覚悟>

この作業は結構時間がかかります。私自身後悔したくなかったので、自分で100校ほど調べて比較検討しました。当時、長時間労働や休日出勤をしていたため、あまり自分の時間が持てず、結果この作業に1年半くらい費やしました。

④ 願書提出、入学試験を受ける

学校を数校に絞ったら、入学までのスケジュールや提出書類、試験内容を確認し準備します。各校でスケジュールや内容は異なるので、よく確認してください。一般的には、インターネットやメールを通して、願書提出〜受験〜入学許可まで出来ます。中には日本で学校説明、受験受付、試験を開催する学校もあります。

願書の受付は大体入学する学期の10カ月〜6カ月前に行われます。そこから必要書類提出の締め切りまで1〜2カ月くらいです。その後、合否が分かります。

<Applicationの提出>

まず、Application(願書)受付が開始されたら、期間中に提出し Application Fee を払います。

多くの学校はセメスター制(2学期制)で年2回学生を受け入れます。通常このApplication は提出から1年有効で、例えば秋に入学できない場合は、Application を再提出せずに春にもう1回チャレンジすることが出来ます。

<必要書類、課題の提出>

次に必要書類を揃えます。日本でいう入試的なものです。

一般的には、エッセイ、TOEFLスコア、その他専門の課題、高校の成績証明書(卒業証明書)、日本の大学で単位を取得していれば大学の成績証明書、推薦書などです。SkypeやHangoutなどで面接がある場合もあります。必要書類は各校異なり、提出期限も違うので注意しましょう。

TOEFLスコアについては、各校このスコアは取れと最低ラインを明示しているので、その得点になるまで頑張ります。

他の課題は全てクリアしているのにTOEFLスコアだけが足りない場合は、渡米し語学学校に入って必要なコースを履修したら、次の学期のタイミングで学校に入学することができます。大学内や近くに語学学校を併設している学校もあるので、志望校に語学学校があるなら入ってしまうのも手です。現地の生活や雰囲気に早く慣れ、先に友達をつくることができます。

また英語圏の在住年数や学歴、職歴がある場合、またはアメリカンスクールへ行っていた場合は、TOEFLスコアが必要か学校に問い合わせてみると良いでしょう。交渉次第で何とかなることがあります。

⑤ 入学準備を進める

大抵、入学許可(合格通知)は最初にメールで知らせを受け、後日その通知文書が郵送されます。学校で補助してくれる奨学金の額や学費など諸費用の詳細、入学のガイダンス等を受け取ります。

入学に必要なのは、どの学期で入学するかの意思表示です。さらに必要な書類として、銀行の残高証明(学生ビザの手続きでも使います)、予防接種の証明などがあります。

銀行の残高証明の金額は、最低1年間学費を支払い現地で生活できると見なされる額が必要です。学校側で最低ラインの金額というものを持っています。直接聞いてみてもいいかもしれません。多くする必要はありません。奨学金を減らされる可能性があるので。ちなみに、あくまで預金残高であって、投資や不動産などの資産は対象となりません。

必要な予防接種の内容は州ごとに異なります。予防接種の証明は、病院で検査を受けて発行しもらうことができます。しかし高いと数万円かかります。そこで裏技。通常日本人は乳幼児の頃に留学時に求められる予防接種を終えているので、母子手帳を持ってその手帳を発行した役所に行けば、英語で証明を発行してくれます。手数料が数百円で、手間がかからないのでオススメです。

入学に必要な書類を揃えて、学費(最低入学希望の1学期分)を期限までに払えば一先ず学校関係はオッケー。

なお、入学許可も1年有効な場合が多いので、あなたのタイミングが合わなければ、次の次の学期で入学することもできます。その場合は学校に相談してください。

⑥ 渡航手続き

主には次のようなものがあります。

  • パスポート、ビザの取得
  • 航空券の手配
  • 現地の滞在先、居住地を決める
  • 空港から滞在先への移動手段を確認
  • ドルへの換金、またアメリカへ送金するための口座開設や手段を確保

この他にも沢山あるので、また別の機会に解説します。

⑦ 渡米

おめでとうございます。長い留学準備をやり遂げ、充実感と期待マックスで飛び立ちます。新しい人生の幕開けです。

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