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シカゴグルメ:ホットドッグのご紹介!【シカゴ在住者の街案内③】

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Bon Appetit
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シカゴに来たら「これを食らえ!」みたなものある?

B級グルメなら、ホットドッグは外せないね!

シカゴピザと並ぶシカゴグルメと言えば、安い、早い、ウマイのホットドッグです。量もちょうど良く、1人で気軽にお店へ行けるのがイイ!また、野球観戦の定番フードにもなっています。シカゴ市内では数あるファストフード店の合計よりも、ホットドッグスタンドの方が多いと言われています。

シカゴ在住の私が不定期で街をご紹介するシリーズ。今回はいかにもアメリカなB級グルメ、シカゴホットドッグについてです。アメリカへの観光、留学または仕事を考えている方のご参考になれば嬉しいです。では早速どうぞ!

1. シカゴグルメ ホットドッグのご紹介!

Chicago Style Hot Dogs は世界大恐慌のお金がない時代に生まれ、今もなお人気のストリートフードとしてシカゴ中どこででも食べることができます。

① シカゴドッグの特徴

Vienna Beef, Chicago Style Hot Dog

Chicago Style Hot Dogs の最大の特徴は、ケチャップを付けずにマスタードで食べること。全体的に野菜が多めで、酸味が効いてさっぱりしています。ニューヨークのソーセージだけが入ったホットドッグに比べると、彩りが綺麗で健康的な感じ。

お店により多少アレンジはありますが、基本は100%ビーフのソーセージ、ケシの実がかかったパン、イエローマスタード、玉ねぎのみじん切り、ネオングリーンのレリッシュ、巨大なキュウリのピクルス、薄切りトマト、スポーツペッパー、セロリソルトが入っています。ソーセージは蒸すか茹でてあるのが一般的です。

Vienna Beef, Italian Beef

もう一つ、クラシックなシカゴドッグといえば、Vienna Beef もしくは Italian Beef と呼ばれるもの。これはVienna Beef という会社のビーフを使った、オールビーフのサンドイッチです。この会社は1893年創業で、シカゴ万博のときに “Frankfurters(フランクフルト)” を売っていたそう。シカゴドッグの歴史をつくってきた老舗で、シカゴドッグに使う様々な製品を製造販売しています。また市内には Vienna Beef のホットドッグスタンドがあり、食べに行くこともできます。

② シカゴドッグのオススメ店5つ

実はシカゴのベスト・ホットドッグと検索すると物凄い数のお店が出てきて、新しいランキングが頻繁に作られています。そんなにシカゴの人のホットドッグ愛は深いのか?!皆さんそれぞれにベストのお店があるようです。

選ぶのがすごく難しい。。。

ということで、様々なランキングを参考にしつつ、私の独断で間違いない選りすぐりの5店【2020年版】をご紹介します。

なお、お店では、ホットドッグの他にもバーガー、サンドイッチ、ギロス、タマル、ポークチョップ、コーンドッグ、フライ、シェイクなどなどテイクアウトに便利で小腹を満たしてくれる食べ物を色々売っています。日本では珍しいものも結構あるので色々試してみると楽しいです。

Portillo’s 

Portillo’s

Portillo’s は1963年創業、シカゴのホットドッグといったらココという超ポピュラーなレストランチェーン店です。シカゴ市内には River North と South Loop 2店しかありませんが、フードトラックが出ているのでお目にかかりやすいかも。実は同じチェーン店でも River North の方が美味しいと断然評価が高いです。確かに South Loop の方は「まぁ、こんなもんだよね」という感じでした。イリノイ州内全体ではいくつも店舗があり、カリフォルニアなど他州もあわせると全米で50店舗展開しています。

メニューが豊富で、ホットドッグだけではなく、サンドイッチやバーガー、パスタ、ヌードル、リブ、サラダなども取り揃えています。ここのケーキシェイク、かなりアメリカンな甘さに慣れた私でも、衝撃的な甘さで顎が外れそうになりました(笑)ケーキをシェイクにする発想にも驚きですが。。。

ダックスフンドをモチーフにしたロゴが有名で、ここから “Drag the dog through the garden” という話も。ウィットがあってお洒落なジョークですね。

Superdawg Drive-In

Superdawg Drive-In

Superdawg Drive-In は1948年創業。ホットドッグはここが No. 1 という人も多いです。ドライブインなので、旅の最後でも車で寄ってシカゴを代表するホットドッグを堪能できます。食べれば全世代に何十年も愛されてきた理由が分かるはず。ファストフードの先駆け的存在です。

The Wiener Circle

The Wiener Circle も超人気店です。焼いたソーセージの香りが良く、食欲をそそります。週末は朝5時まで開いています。いつもめちゃくちゃ混んでいるため、店員が自分のオーダーをちゃんと聞いているか確認した方が良いです。

市内北側、Lincoln Park の近くにお店があるので、テイクアウトして公園で食べるのも良いですね。

Chicago’s Dog House

Chicago’s Dog House

Chicago’s Dog House は、頰が落ちるほど美味しいクラシックなシカゴドッグが完璧な量で出てくることで知られていて、リピーターが絶えない超人気のお店です。飲み物、チーズフライとのコンボでホットドッグを頼むのがランチの一押し。高品質なものだけでつくられていて、彩りや盛り付けも美しいので目でも楽しめます。

やはり市内北側、Lincoln Park の近くにお店があります。

Devil Dawgs

前述のお店はシカゴ市の北側にあるので、南側でのオススメを入れてみました。動画では、2番目(0:51)から紹介されています。

Devil Dawgs は北側の3店に加え、南側の South Loop にもお店があります。名前が穏やかではなくて、一度聞いたら忘れられないですね(笑)South Loopのお店は私の学校のすぐ近くにあって、常に混んでるという訳ではありませんが、評判は非常に良く人気があります。

名前の割に、ビーガン用のメニューがあるなど、お客に優しいお店です。シカゴドッグの他、コニードッグ、ニューヨークドッグ、韓国風・醤油マスタードとキムチの辛いソウルドッグという一風変わったものもあります。

2. ホットドッグ雑学

KC Cattle Company

① 実はちょっとややこしいホットドッグという名前

実は、“Hot Dog” という言葉は結構ややこしいんです。

アメリカでは、パンに挟んであるいわゆる “Hot Dog” について色々な呼び方をします。”Red Hot(レッドホット)”、 ”Sausages(ソーセージ)”などと言われることもあれば、場所によっても呼び方が異なり、例えばロードアイランドでは “Hot Weiners(ホットウィンナー)”と言われたり、ニューヨーク州プラッツバーグでは “Michigans(ミシガン)”と呼ばれたりしています。

さらに、ホットドッグに挟むような形状のソーセージそのものを “Hot Dog” と言うこともあります。

日本人の私は最初、何が何だかよく分からなかった。。。

② ソーセージとウィンナーとホットドッグ

National Hot Dog & Sausage Council

ソーセージは、ひき肉、脂、香辛料、ハーブなどで調味し、「ケーシング」と呼ばれる薄い膜状の袋に詰めた食肉加工品の総称です。原料や製法によってたくさんの種類があります。

「ウィンナー」はソーセージの1種。

またアメリカでお肉の意味で “Hot Dog” を使う場合も、塩漬けや燻製、加熱又は乾燥させたソーセージの1種を指します。大きな “Frankfurters(フランクフルト)”から小さいものまでサイズが幅広いです。

この “Hot Dog” という加工肉は紀元前9世紀、すでにローマ皇帝ネロの時代にあり、それがヨーロッパ、特にドイツに渡ってドイツ人がビールとザワークラウトに合うホットドッグソーセージを作ったそうです。1860年代になると、ドイツ人移民たちはソーセージとともにアメリカに渡り、ソーセージを手押し車で売っていたということです。

③ ホットドッグの名前の由来

皆さん、一度は思ったことありません?「ホットドッグのドッグって何よ?!」と。ホットドッグは、英語で書けば ”Hot Dog” 、そうです「犬」です。つまり、こういうことですよ。

A Time to Laugh

え?そうじゃない??(笑)でも、そう遠くもないんです。

なぜ食べ物に「犬」なんて名前がついたのか不思議じゃないですか?

“Hot Dog”の名前の由来を探っってみたよ

“Hot Dog” という名前の由来は諸説あり、定かではないです。アメリカの National Hot Dog & Sausage Council にあった、有力と思われる2説をご紹介します。

1つ目は、1901年4月のある寒い日、ニューヨークのポログラウンドで作られた言葉だとする説。「Red Hot ありまーす!Red Hot に Dachshund sausages(ダックスフンドソーセージ)はいかがですかー!」と売り子がホットドッグを売り歩いていた。それを見ていたニューヨークジャーナルの漫画家、Tad Dorgan が、パンに巻かれたダックスフンドソーセージが吠えている絵を思いついた。しかしDachshund という綴りが分からず “Hot dog!” と書いたのが由来というもの。ただ、この漫画は見つかっていないらしいです。

2つ目は、1890年代、大学の学内誌に“Hot dog” という言葉が使われ始めていると指摘する説。1894年秋、イエール大学の寮で「ドッグワゴン」がホットドッグを売っていたときには “Hot dog” という言葉が流行っていたと言います。”Dachshund sausages” および“Hot dog” という言葉は、1800年代ドイツ人移民たちがソーセージだけでなく、ダックスフンド犬を一緒にアメリカへ連れてきたことに由来するそうです。

④ ホットドッグは誰が発明した?

現在のパンに挟んだホットドッグができるまでにも諸説あります。次の2説を紹介します。

まず1つ目。1880年代のセントルイスでは、まだホットドッグソーセージは “Hot Dog” と呼ばれておらず、 “Red Hots” または “Frankfurters” と呼ばれていた。ある通りの商売人は、客の手が火傷したり汚れたりしないよう白い手袋と一緒に“Red Hots”を渡していたが、手袋を返却してもらえず問題に。パン屋だった義理の弟に相談したところ、 “Red Hots” を柔らかいパンで包めばどうかと提案があったというものです。

2つ目はコートアイランドの説。Charles Feltman というカートでサンドイッチを売っていた男がいた。彼はカートをサンドイッチでいっぱいにすることができなかったので、何か他のものと一緒に売ることにした。 “Red Hots” を耳にしていた彼は、サンドイッチみたいに持てるよう “Red Hots” をパンで包んだらどうかと考案し、それが“Hot Dog” の始まりになったというものです。

普段何気なく食べているホットドッグ、実はとても奥深いですね。

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