シカゴグルメ：シカゴピザのご紹介！【シカゴ在住者の街案内②】

シカゴには独特の食文化があり、シカゴピザやホットドッグなど有名なものもありますし、多くの国から移民が集まっているため、日本ではあまり見ない料理を色々味わえます。アメリカの中でも、食が豊かに発展している街だと思います。食べるのが好きな方、グルメな方は一度来てみると楽しいですよ。

シカゴ在住の私が不定期に街をご紹介するシリーズ、今回はシカゴグルメです。アメリカへの観光、留学または仕事を考えている方のご参考になれば嬉しいです。では早速どうぞ！

1. シカゴピザとは？

アメリカの国民食は何かといったら、ピザと言っても過言ではありません。意外かもしれませんが、大人も子供も皆大好き、圧倒的人気を誇ります。

丁度、日本でいうカレーみたいな感じ。カレーは元々インドの食べ物だけど日本風にアレンジされて今では日本人の国民食になってますよね。ピザはイタリアの食べ物だけど、アメリカ風にアレンジされて広くアメリカ人に親しまれています。私の前のルームメイトは、ピザをアメリカ発祥の食べ物と本気で思っていて（大人です）、私はめちゃくちゃビックリしました。でも、そのくらい愛されてる食べ物なんです。

手軽で美味しく、アメリカ人が大好きなチーズがたっぷりかかっていて、皆でシェアしたり、好きなものをトッピングしたり、食べると伸び〜るエンターテイメント性がウケたのかもしれないなと思います。

中でもユニークなのが日本でシカゴピザと呼ばれるものです。こちらではディープディッシュピザ（Deep dish pizza）もしくはスタッフドピザ（Stuffed Pizza）と言います。深めのパン（すき焼き用の鍋みたいな焼型）で焼かれ、ヘリまで生地がある厚さ5cmくらいの分厚いパイのようなピザです。正確には、ピザっぽいパイと言った方が良いのかもしれません。

オーソドックスなのは、トッピングのチーズとトマトソースが何層にも詰まったものです。生地の上にモッツァレラチーズをのせ、具材をのせ、トマトソースをかけて、またチーズをかける。。。中は熱々、グツグツと音を立てる美味しい具材がこれでもか！という程たっぷり入っています。切ると中のチーズが永遠に伸びるんじゃないかと思うほど長〜く伸びます。

ディープディッシュピザは、元々、第二次世界大戦後の厳しい経済状態の中で、安上がりにお腹を満たせるものとして生まれ広まったそうです。

シカゴに来たら、まずこのディープディッシュピザを食べないと話になりません。1人でも食べれるようなサイズやスライスしてピース売りしていることもありますが、やはりシェアしながら皆で食べた方がより楽しめると思います。初シカゴでディープディッシュを食べるなら、5〜6人くらいのグループでレストランへ行くことをお勧めします。サイズはS、M、Lがありますが、Sで2人用、＄20くらいです。大人数で行けば、できたて熱々のピザを数種類食べ比べることができます。食べるとはち切れるくらいお腹がいっぱいになりますが、とても美味しく、良い思い出になりますよ。

2. シカゴピザのオススメ店5つ

シカゴのディープディッシュピザお勧めレストランは、検索すれば沢山出てくると思いますが、記事によって結構異なり迷うかもしれません。そこで、ここでは誰もが認める間違いない名店をいくつかご紹介します。

シカゴの人たちは混雑したレストランやセールでも結構行列を作って待つので、名店や人気店へ行く場合は予約して行った方が良いですよ。

また、シカゴの大抵のレストランはピックアップもデリバリーも対応しているので、外出できない場合に便利です。

Uno Pizzeria 

一説には、1943年にディープディッシュピザがこの店で誕生したと言われています。姉妹店のPizzeria Dueもすぐ近くにあります。どちらも建物がカワイイです。

まずはNumero Unoをオーダーしてみてください。この店の一押し、かつ、ロングセラーで、たっぷりのチーズ、ソーセージ、サラミ、マッシュルーム、玉ねぎ、ピーマンが入ったトマトソース仕立てのピザです。トマトソースはスパイスがオリジナルで調合されています。ここのディープディッシュは超厚くて自称10インチ（25.4cm）？！あるので、お腹を空かせて行ってくださいね。もし1人用が欲しい場合には、Sサイズの下のindividualでオーダーしてください。Uno、Dueどちらも店内にバーが併設されているので、飲みに立ち寄るのもお勧めです。さらに本店のUnoでは、ディープディッシュピザの料理クラスを開催しています。食べるの良し、体験するのも良しです。

こちらの動画ではキッチンで作ってる様子もサクッと見れます。

シカゴには2店舗しかありませんが、チェーン店がアメリカ全土に広がっていて、ニューヨーク州やカリフォルニア州、フロリダ州等、あちこちでこの店のピザを味わえます。さらに冷凍ピザをオーダーすれば、アメリカ本土どこにいても1〜3日くらいで配達され名店の味を楽しめます。

Lou Malnati’s Pizzeria

Unoの暖簾分けと言えるかもしれません。創業者はディープディッシュが誕生したときにUnoで働いていて、後に1971年Lou Malnati’sを開店しました。こちらのお店のウリは生地で、Buttercrustが有名です。この他に、チーズやグルテンフリーの生地もあります。好きなトッピングでオリジナルのピザを作ってくれるのもいいです。また、選りすぐりの新鮮な食材を使うところに店のこだわりが見えます。流石に人気店で、私の大学のすぐ近くにお店がありましたが、いつも混んでいました。ランチは＄10位で食べれます。

ちなみに、こちらのお店のディープディッシュはこんな風に作られています。

Lou Malnati’sはイリノイ州内に56店舗あり、州外はアリゾナ州、ウィスコンシン州、インディアナ州に数店舗ずつあります。

Giordano’s

このお店のピザの原型は、イタリア・トリノのマンマのお得意料理、”Italian Easter Pie”です。生地を2倍の高さにしてチーズを詰め込んだもので、特別なときに作っていたそう。後々イタリアからシカゴへ移民した人が、このレシピでビジネスをはじめ1974年にお店を出しました。なので正確にはStuffed Pizzaですが、お店のメニューにはStuffed PizzaともDeep Dish Pizzaとも書かれているので、どっちでも良いかなと思います。ランチが＄10以下で食べれるのも良いです。この店のお料理、本当にどれも美味しいです。やはりいつも混んでいます。

私はミネソタ時代に大学の同級生たちとシカゴへボランティアに来て、ここで夕食を食べました。ピザが出てくるまで結構待たなければならず、もう夜9時過ぎだったので軽く前菜を食べて待っていました。お腹が空きすぎてどうにかなりそうと思っていたとき、運ばれてきたディープディッシュがあまりに大きくてピザと認識できず（笑）。皆びっくりして一瞬止まったものの、どこまでも伸びるチーズにキャーキャー言って本当にテンション上がりました。最初の2切れくらいでお腹いっぱいになりますが、食べ盛りの子たちと一緒にいたおかげで美味しく数種類のピザを食べれました。食べた直後はお腹が重たすぎて、歩くのも辛かったけど。。。

店舗はイリノイ州に50店舗あり、中西部を中心に州外にもチェーン展開しています。

Gino’s East

1966年創業。このお店のウリは、漂白していない小麦粉を使っていることです。遺伝子組換えをしていない、GMO freeのもの。タンパク質含有量も厳しくチェックしています。そのため生地は黄金色、栄養たっぷりで美味しいです。ジューシーなカリフォルニアトマトを使っていたり、シカゴの良質なソーセージを使っていたり、やはり食材にこだわっています。また重くなりがちなディープディッシュですが、ここのは割にスッキリ食べれます。ただ他店と比べると、ややお高い値段設定です。

お店の壁は名物の一つで、いたるところにお客さんの落書きがあり、それがアートになっています。人気店でビヨンセなど有名人も多く来店します。

シカゴ内に4店舗、イリノイ州内、州外にも店舗を持ち、チェーン展開しています。

Nancy’s Pizzeria

イタリアでピザを作っていたPalese夫妻が1969年にアメリカへ移民し開いたお店です。試行錯誤を重ね、故郷イタリアで”Scarciedda”と呼ばれるイースターに食べる特別なパイを参考に、お母さんのレシピを研究しながら1971年にオリジナルのStuffed pizzaを作り上げたそうです。シカゴピザを広めるのに貢献したお店の1つです。ここでは自分の好きな具材でオリジナルのStuffed pizzaを作ってくれますし、その他に8種類のStuffed pizzaがあって種類が多いです。ピザも美味しそうですが、パスタやその他の料理も色取りが美しく食欲をそそります。

お店はイリノイ州内に沢山ありますが、シカゴ市内にはWest Loopの1軒しかありません。州外ではジョージア州などに数店あります。そのためか、シカゴのお店は評価が高いのに客足が今一つパッとしない感じです。

冷凍ピザの配達もしていて、アメリカ本土ならオーダーから1〜4日位で受け取れます。