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目的から選ぶ留学の種類7選【あなたの目的に合ったタイプを選ぼう!】

留学準備
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留学ってどんなことができるの?自分のやりたいこと、できるのかな?

留学したいと思ったとき、まず一番重要なのは「自分の目的に合う留学を見つけること」です。資金、期間、年齢、英語力、家族の反対など、心配はあるかもしれません。でも一先ずそれは置いておきましょう。条件的な制約はあなたの熱意次第でどうにでもなるからです。

留学エージェントの情報だと、どうしても商品やサービスを売る観点から、説明が部分的になりがちですが、その国の状況とビザに精通していれば「できること」は自分で具体的にイメージでき、選択肢が広がります。本記事では、単に留学=学業と捉えずに、もう少し幅広く「海外でできること」を説明します。

私自身はアメリカに留学しているので主にアメリカの話になりますが、英語圏はもちろん、他の国に行く場合でも参考になる内容だと思います。

1. 気軽に海外生活してみたい

これは超簡単です。私たち日本人は世界最強のパスポートを持っています。90日以下なら別途ビザを取得する必要もなく、様々な国で海外生活を楽しめます。

身内や友達が現地にいれば最高ですが、1人でも問題なく行けます。語学学校へ行かなくても英語は勉強できるし、住むところは Airbnb で確保できます(アメリカには月極めのシェアアパートもありますが、ワケありや荒れている人が多いのであまりお勧めしません)。

現地で学校へ行ったり、仕事して賃金をもらうには別途ビザが必要ですが、実はそういうビザを取得しなくてもできることがいっぱいあります。

例えば、こんなことができます。

① 興味ある分野を掘り下げる

いわゆる「お稽古留学」はこのうちの一つです。音楽、芸術、料理、モノづくり、スポーツなど、先生から個人レッスンを受けることもできるし、お金をかけず自発的に動いて勉強することもできます。下記はほんの一例です。

アーティストなら、お好きな美術館で模写修行

通常、美術館の入場料は大人$20くらいですが、年間メンバーシップを購入すれば毎日入り浸って著名な画家の作品を研究できます。メンバーシップも色々な種類と値段がありますが、1〜2人用であれば$100くらいです。欧米の美術館では、写真撮影も模写も自由にできます。さらに、メンバーなら特別展を見たり美術館主催の特別クラスへ参加したりできます。

またストリートで似顔絵を描いて、投げ銭をもらうなどもできます。

ミュージシャン、ダンサー、パフォーマーとして経験を積む

欧米ではミュージシャン、ダンサー、パフォーマーが実演できる場所はいっぱいあり、駅、ストリート、公園、カフェ、レストラン、バー、エンタメ系施設などで経験を積むことができます。今でこそ大物ミュージシャンの Ed Sheeran だって、そのキャリアはストリートから始まりました。

周りの人の反応がダイレクトに返ってくるので、世界で自分の実力はどの程度なのか把握できるし、物凄く成長できると思います。通りがかりに声をかけてくれる人もいます。投げ銭をもらえればラッキー!です。カフェやレストラン、バー、エンタメ系施設でパフォーマンスする場合、お店からお金をもらって実演することはできませんが、その代わりに飲み物や食べ物を提供してくれたりして、その優しさに涙します。

街中に、名も無き素晴らしいアーティスト達がいるので、それを見るだけでも勉強になります。

他にも、学校、文化センター的なところや博物館、美術館などで様々な有料・無料イベント、レッスンが催されているので、好きなだけ参加すれば良いです。

賞金レースに出る

賞金の出るコンテスト、レースなどに参加できます。就労可能なビザがなければ賃金としてお金を受領することはできませんが、賞金獲得についてはビザがなくてもオッケーです。賞金レースは、スポーツ、芸術、ゲーム、早食いなど色々あるのでチャレンジしてみるのも良いかも。

スポーツに明け暮れる

例えば、アメリカなら西海岸に行けばサーフィンなどマリンスポーツを好きなだけ楽しむことができます。またシカゴではシカゴマラソンが有名ですが、マラソンの他にもトライアスロンなど様々なレースに参加できます。

アメリカはスポーツ好きな人が多く、公園やビーチなど至る所でスポーツを楽しむ姿が見られます。自分からノリ良く行けば仲間に入れてくれますよ。

スポーツ観戦が好きなら、アメリカは最高かもしれません。野球、アメリカンフットボール、バスケ、テニスなどプロの試合が沢山行われているので、嬉しい悲鳴をあげちゃうかも。観戦しに行くのも良いし、バーなどでゲームの放映を見ながら近くにいる人と盛り上がるっていうのも良いですね。

また、アメリカはジムやヨガが盛んなので、インストラクターの資格を取るのもアリですね。私の日本人の友人たちも、短期集中で資格を取ったり、留学する傍ら空いた時間で取ったりしています。

② ボランティア活動

ちょっと唐突ですが、私が昔インドで出会った日本人の女の子は、一人でアフリカ、インドとボランテイアをしながら旅行していました。現地の学校へ直接行ってボランティアが必要か聞いて回る、ボランティア侍です。

アフリカ、インドに限らず、どこの国でもボランティア活動は見つけられます。ボランティアをしながら現地の人たちと交流を楽しむ、それも素敵です。

特にクリスチャンなら、欧米で困ることはないと思います。ボランティアもできるし、何と言っても教会のコミュニティに入れるのが最大の利点で、周りに助けてもらいながらも自分も誰かの役に立てる、色々な経験ができると思います。

③ 体験学習

体験型の各種イベントに参加することもできます。

例えば、料理好きなら現地のシェフからレッスンを受けることだって可能です。有名レストランの中には、一般向けに料理教室を開いているところがあり、値段は1回$20-30程度で手頃です。この値段で有名店のシェフから直接教えてもらえるなんて、すごくないですか?!参加申し込みはレストランのWebsiteや電話でして、あとは直接現地へ行くだけです。

料理に限らず、至る所でイベントの参加者を募っています。

またMeet up というアプリを使えば、自分の興味あるイベントを見つけて参加したり、友達をつくったりできます。

④ ノマドしながら観光+海外生活エンジョイ

ノマドのように場所を選ばず仕事ができる人は、気分転換やクリエイティビティを刺激するために海外でしばらく生活するのも良いと思います。

日本とは違う環境で、それまであった息苦しさがなくなったり、何か新しいアイディアが浮かんだりするかもしれません。

また市場調査する機会にもなります。海外の動向を直に知ることで、トレンドを読め、何が売れるか肌感覚で分かるでしょう。日本国内だけでなく、海外に目を向けるとビジネスチャンスはめちゃくちゃ増えます。

2. 英語を習得したい

英語を勉強しに英語圏へ行きたい場合、一般的には語学学校を想像すると思います。語学学校は、概ね1週間〜1年くらいがその期間になります。学生ビザを取得できるのと、集中的に英語を学べ、一定レベルまで引き上げてくれるのが利点です。入学試験は無く、最初に英語能力別にコースが分けられるので、自分の能力に合ったところからスタートできるのも良い点です。

ただ、欧米の語学学校は決して安くはありません。アメリカだと語学学校の学費は、場所や学校によりますが、おおよそ月額$1,000弱〜$2,000となります。結構高いです。

もし語学学校の修了証にこだわらず、コストをかけないで英語を学びたいなら、他にも方法があります。

さすが移民国家だけあって、アメリカでは図書館や小学校で移民向けに無料で英語クラスを開催しています。また大学やコミカレでも無料の英語クラスがあるし、教会やGoodwill(リサイクルショップで職業訓練や就職サポート、地域貢献に熱心な企業)にもあります、特に学生ビザを取って語学学校へ行かなくても、90日以下のビザなしで行って、そうしたクラスに参加しつつ生活の中で英語力を磨けば良いです。

アメリカ人はお喋り好きなので、お店のレジでもバス停でもどこでも知らない人と会話を始めます。全員が英語の先生と思って積極的に話しかければ、会話力も飛躍的に向上するはずです。

3. 現地の家庭と交流したい

現地の家庭に入って一緒に生活すれば、その国の人たちがどう生活しているのか体験できます。見知らぬ外国に一人で行くには不安が付き物ですが、とりあえず滞在先や食事が確保できて、何かあればサポートが受けられる、さらに英語やその文化を教えてもらったり、日本について教えるなどの交流も期待できる。そうした点が親御さんとしては安心材料になるので、子どもを海外に行かせるときの手法1つとして人気です。

① ホームステイ

現地の家庭に入って暮らしてみたい場合、ホームステイは最もポピュラーな方法です。ホストファミリーと交流しながら、英語、文化、生活など色々学べるのが利点です。

アメリカなら、ビザを申請せず90日間以下でホームステイする、あるいは、学生ビザ(F-1、M-1ビザ)を取得して現地の学校に通いながらホームステイするというのが一般的です。

アメリカでホームステイにかかる費用は月額$1,000弱〜$1,500くらい。宿泊費、食費込みですが、決して安くないです。私はホテルの格安プランでニューヨークのブルックリンに2週間$600程で滞在したので、下手したら同じくらいになります。エージェントを使わず、自分でネットで探して行けば多少安くなるかもしれませんが。

一口にホストファミリーと言っても色々な人がいるので、実はギャンブル性が高いです。私の友人でホストファミリーと数十年来にわたり双方家族ぐるみで仲が良い人もいれば、金銭目的のホストファミリーに当たってしまい散々な思いをした人もいます。

なお、ホームステイに体験を加えた「ファームステイ」もあり、農場や牧場、果樹園を経営するホストファミリーと生活しながら、農業や畜産業の体験ができます。

② オーペア(Au Pair)

Au Pair はフランス語から来ている言葉で、外国語の勉強を目的とする留学の1つです。ざっくり言うと、無料でホームステイする代わりに、家事をしたり子どもの面倒を見たり、日本語を教えたりします。場合によっては食事や報酬を出してもらえます。費用を抑えて英語を勉強したい、海外生活したい方にはとても魅力的な制度です。

アメリカではJ-1ビザを取得して、オーペア で1年間滞在(延長可能で最大2年)できます。年間6単位を学校で取得することが義務付けられているので、働きながら勉強できます。

行ける学校は認可された教育機関、つまり大学、コミカレ(短大)、語学学校、週末クラスなどです。

コストをかけずに英語を勉強かつ単位取得したいなら、コミカレのESLに入れば1クラス1学期分$150〜$200くらいで通えます。コミカレは地域密着で安く教育を提供してくれるので、他にも楽しい授業を費用を抑えて受講できます。また大学、コミカレで開催される無料の英語クラスも単位として認定されます。

とはいえ、家事や子どもの面倒を見るのが本業で、学業が副次的になるのが実情です。年間6単位取得って物凄く少ないです。セメスター制(2学期制)として、1学期に3単位取る=1週間に3時間授業を受ける感じになります。大抵の親御さんは平日の日中仕事のため家を空けるので、その間がコアな勤務時間となります。つまり、学校へ行けるのは夜か週末のパターンが多くなります。

ナース、保育士、教員または英語が堪能な人であれば、受け入れ先を見つけるのに有利です。

理解のあるご家族であれば、色々柔軟に対応してくれたりサポートしてくれます。ただホームステイなので、その家族と合う合わないとか信頼できる人たちかという問題は根本にあり、当たり外れがあります。

4. 専門分野を学びたい、進学したい

高校、専門学校、コミカレ(短大)、大学、大学院といった教育機関で教育を受けるための留学です。

アメリカは非常に柔軟かつ教育を提供してくれる分野も幅広いので、日本の学校にはない専門分野を学ぶことができます。専攻分野も1つに絞る必要はなく、ダブルメジャーとかマイナーを取ったりもできます。こうした柔軟性は日本にないので非常に魅力的です。さらに科学技術、スポーツ、エンタメなど多くの分野で世界の最先端を行っており、世界を牽引する教育機関、研究機関が多いのも素晴らしい点で、向上心がくすぐられると思います。

しかし、アメリカの大学に私費で入学すると、高いところは年間$50,000〜$60,000かかります(家賃、生活費は除く)。奨学金がなければ、全額自己負担です。

とはいえコストをなるべくかけないで留学する方法もあるし、日本政府や自治体、公的な団体、あるいは、企業や民間団体からの奨学金を含めた様々なサポートがあるので、金銭的な理由で留学を諦める必要はないと思います。

5. 国際交流したい

国際交流と一口に言っても、そのカタチは様々です。先に挙げたものも国際交流といえば国際交流になります。

そこで、ここではアメリカのビザの観点から「国際交流」と言ってできることを説明します。

① 米国務省の交流プログラム

米国務省が認可した交流プログラムに参加するとJ-1ビザが取得できます。教育、芸術、科学の分野における人材、知識、技術の交流を促進することを目的として、対象となる分野は下記の15のカテゴリーです。学業はもちろんのこと、仕事を通じた交流が可能なのが魅力です。

アメリカにワーキング・ホリデーはありませんが、ワーホリ的に使えるビザと言っても良いかもしれません。ただワーホリが「休暇」を主眼とするのに対し、J-1ビザは「職業体験」を主眼としている点で違いがあります。

  1. Au Pair
  2. Camp Counselor
  3. College and University Student
  4. Government Visitor
  5. Intern
  6. International Visitor
  7. Physician
  8. Professor
  9. Research Scholar
  10. Secondary School Student
  11. Short-Term Scholar
  12. Specialist
  13. Summer Work Travel
  14. Teacher
  15. Trainee

② 米法務省の国際文化交流プログラム

米国法務長官が認可した国際文化交流プログラムに参加者すると、Qビザを取得できます。実地訓練、雇用、および訪問者の国の歴史、文化、伝統の普及を目的としたプログラムで、例えば日本固有の文化や伝統を、仕事を通じてアメリカに広めたい人向けです。

6. 働きたい

前述のように、アメリカはワーキングホリデー提携国ではないのでワーホリはありませんが、J-1ビザを使いインターンシップやトレーニングを受けることはできます。またJ-1ビザで、医療従事者や研究者なら、その分野の交流も仕事を通じて行えます。

日本の素晴らしさをアメリカ人に伝えたいのであれば、Qビザを使って広めることができます。

就労するには就労ビザが必要で、就労ビザを取得するにはスポンサー企業が必要となります。

日本にある外資系企業や海外拠点を持つ日系企業に就職すれば、現地に赴任して働くチャンスがあります。海外で本格的に働きたければ、それが一番手っ取り早いです。

なお残念ながら、2020年8月現在、アメリカに外国人が来てアメリカ企業に就職し就労ビザを取得するのは、ほぼ無理な状況です。

7. 国内で留学を体験したい

多くの場合、語学スクールの英語集中コースや、在日外国人ファミリー宅のホームステイを指して「国内留学」と呼んでいるかなと思います。

ただ、その費用をざっと見るととても高い印象で、語学留学したいならセブ島にでも1週間くらい行った方が良いのにと思います。数万円で収まる上、海外を味わえます。

単に英語ができるようになることが目的ではなく、本気で海外の大学に留学するような効果を日本に居ながら欲しければ、以下の方法があります。

  1. 国際基督教大学に入学する、もしくはクラスを受講する
  2. テンプル大学に入学する、もしくはクラスを受講する
  3. 米軍基地内の大学に入学する、もしくはクラスを受講する

いずれの学校もキャンパス内で英語が共通言語となっており、2、3についてはアメリカの大学そのものです。フルタイムじゃなくても一般の人が受講できるクラスがあるので、試してみてはいかがでしょうか。

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