For all music lovers and active learners,

BELIEVE YOURSELF.
YOU CAN DO IT.

アメリカ留学のメリット・デメリット10選【超徹底解説】

はじめに
この記事は約16分で読めます。

海外留学ってキラキラしたイメージがありますよね。新しい一歩を踏み出すとか、世界に羽ばたくとか、無意識に良いイメージを持ってしまいます。でも本当のところ、どうなのって疑問がありませんか?

アメリカ留学のメリット、デメリットってぶっちゃけ何?

私、40代でアメリカへ留学して、2つの大学へ通い、2019年卒業しました。日本で学生経験、社会人経験があって、世界15カ国以上旅しています。なので、この記事では、より大局的にアメリカ留学のメリット、デメリットをお伝えできると思います!

あと、このWebsiteはどこの会社、団体にも属しません。利害関係がないので、私自身が感じるホントのところをリアルに語ります!

実際、長期留学は壮大な修行です。当たり前ですが、言葉、文化、習慣、考え方が違うので、ある程度慣れるまで苦労します。また学生ビザは色々制限が多く、留学生は不便で不安定な立場を強いられます。多くの人は、語学学校へ行けば、あるいは1年くらいアメリカにいれば、英語が流暢に話せるようになるだろうと思うかもしれません。でも残念ながら、それは幻想です。日本人を含め、東アジア人がで第2外国語として英語を習得しようとする場合、多くの人は日常生活で困らない程度の会話がスムーズにできるようになるまで、平均4〜5年かかると言っています。実際、私の経験からもそう思います。

結論から言うと、2020年6月現在、アメリカに留学するメリットはかなり限定的だと言わざるを得ません。特に、アメリカの大学へ入学・編入して卒業したいと考えている方については、どうしても、その分野を学ぶのにアメリカへ行く必要がある場合、かつ、潤沢に資金がある場合(最低1千万円以上)以外はオススメしません。さらに、卒業後の就職は夢見ない方が良いです。これまでも厳しかったのですが、今後、アメリカでの就職、ワーキングビザ取得はほとんど不可能になるでしょう。このことについては、また別の機会に詳しく話したいと思います。

1. アメリカ留学のメリット

① 世界のトレンド、リアルな情報を得られる

これをメリットとして挙げる方はあまり見たことがないのですが、私は最も重要なメリットだと思います。

海外へ行くことの一番大きな収穫は、世界のトレンドを知り、リアルな情報を得られることです。言うまでもなく、英語は世界の共通言語で、今もアメリカは大国として世界を牽引しています。必然的に日本では報道されないニュースを沢山見ることができます。またアメリカを体感しているので、日本でニュースを見るより、より深く理解することができます。

このご時世、各国とも密接に関係しており、他国で起こることは日本にも影響が出ます。でもやはり、日本は良くも悪くもガラパゴスだなと思います。日本国内だけで収まってしまうと、どうしても情報弱者になってしまい正しい判断ができません。良質な情報を沢山得られることで、より良い選択ができるようになります。つまり、留学があなたの人生を良い意味で変えてしまうことは十分にあり得るのです。また、真の国際感覚を身に付けるのに、留学はとても良い手段の一つだと思います。

② 視野が広がる、様々な国の人とのネットワークができる

外国にいれば当然、その国の歴史、文化、情勢、社会、人びとへの理解が深まります。日本で「常識」と思っていたことがそうではない…考えもしなかったことを経験します。日本で知らない間にかかっていたバイアスが外れ、自然と物の見方、視野が広くなります。また、現地の人との出会いで新しいネットワークができます。アメリカでは、アメリカ人はもちろんのこと、他国からの移民や外国人も多いので、色々な国の人と繋がることができます。これは日本だけに留まっていたら絶対に得られないものです。こうした視野の広がり、海外の方とのネットワークは、あなたにより多くの選択肢や可能性をもたらしてくれると思います。

③ 日本、日本人を客観的に見ることが出来る。もっと好きになる

他を知って己を知る、です。比較できるものがあって、初めて客観的に自分を見ることができます。長く海外で暮らすと、何度も日本・日本人てステキ!最高!と思います(全員がそうとは言いませんが)。私は日本にいた時は窮屈に感じてイライラすることが多かったのに、アメリカに留学して日本の良さを痛感しています。失って初めて分かるんですよね。。。日本の人や、商品、サービスへの信頼感は半端ないです。

④ 海外で得た経験(良いことも悪いことも)は貴重な財産

当たり前ですが、良いことも悪いことも、海外での経験は日本だけに留まっていたら絶対に得られないものです。旅行や短期的な滞在であれば、楽しいうちに帰って来れると思います。しかし長期に及ぶ場合、最初の数年は特にサバイバルの面が強いです。そうして生き抜いた経験は、将来絶対に役立つし、大きな自信に繋がります。また、アメリカでは自分を主張しないと生きていけません(意志表示しないとまるで空気のように居ないものとして扱われる)。語学力とは別の問題として、「私はここにいる!」「私はこう考える!」「私はこう感じてる!」など、ちゃんと伝えることを必然的に学ぶようになるのも貴重な経験だと思います。

⑤ 大学数、専攻の種類が圧倒的。多様性・柔軟性のあるプログラムは超魅力的。世界のトップスクールが多くあるのも凄い

アメリカの大学数は4,000校を超えるのに対し、日本は1,200校です。日本の学生が想像できないほど、専攻の種類も非常に豊富です。初心者でも、どんな人でも学びたい人には門戸が開かれています。また、日本のように文系、理系、芸術系、体育系など分かれておらず、全く違う分野を2つ専攻することも可能ですし、副専攻を持つこともできますし、専攻を変えるのも簡単です。高校生(それ以下の年齢でも)でも大学のクラスを受講できる制度もあります。とても柔軟性があります。また、世界のトップスクールを多数有するのも大きな魅力です。

⑥ ビジネス、IT、スポーツ、エンタメ系は世界最先端

今でもアメリカがビジネス、IT、スポーツ、エンタメ系の分野において世界を牽引しているのは間違いないです。大学には世界中から有能な人たちが集まり、切磋琢磨しています。競争も凄いですが、その中に身をおいて勉強できるのはとても幸せなことです。また大学と産業界の関係は日本より密接なため、実践的に学べると思います。

⑦ 入学が比較的容易

アメリカでは、日本のように子どもの頃から何年も大学入試のために準備をしたり、バカみたいに大量に暗記して一斉受験することはありません。

専攻によって異なりますが、入学のために留学生が必要なのは、高校の成績や小論文、SAT/ACTのスコア、TOEFLのスコア、面接などです。芸術系なら、さらにポートフォリオ、作品提出、専門の基本的なテストや推薦書などがプラスされることが多いでしょう。

アメリカの大学はインターネットやメールを使った入試や入学手続きが可能なので、日本国内で必要なことは全てできるのも有り難いです。中には、海外の優秀な学生を確保するため、日本を含む外国で入試を実施する大学もあります。なので現地の大学へ行って受験しなければならないケースはほとんどないです。

また学校によりますが、学期ごとに生徒を募集するところが多く、入学/転入するチャンスが年に2回以上あります。

Ivy Leagueなどは多少入試が難しいかもしれませんが、個人的には東大や京大に入るほどの労力は必要ないと思います。アメリカの大学は多くの人に門戸を開いていて、誰でも専門教育が受けられるようになっています。「アメリカの大学は入学は簡単だけど卒業は大変」とよく言いますが、まぁ合ってます。日本で「お受験」に膨大な時間、お金、労力をかけて大学に入学した結果得られるリターンは少ない。それなら比較的簡単に入学できるアメリカの大学に入って英語力を磨きつつ、考える力や学力を向上させるというのは良い選択肢の1つだと思います。

他方で、大学側の懐事情として、学生は財源を潤すために必要なので出来るだけ多く取り込みたいと思っています。言葉は悪いですが、多くの場合、留学生はその良いカモです。そうした事情からも、余程のことがない限り入学許可は降りると思います。

⑧ 新しい人生を切り開く、またはリセットするチャンス

今、もし学校や職場で人間関係がうまく行かないのであれば、留学は間違いなくその環境を変えてくれます。良くなるか、悪くなるかはやってみないと分かりませんが、色々なしがらみから離れて一からスタートできるのは魅力だと思います。また、偏差値重視の日本の受験に疑問を持つなら、海外へ行って自由に好きなことを学べば良いと思います。

⑨ 多国籍、多文化、様々な価値観を肌で学ベる

アメリカは移民でできた国です。そして今も沢山の外国人が滞在し、様々な言語、文化や価値観が混在します。特にスペイン語、南米の文化はアメリカでかなり広く浸透しており、次いでインドや中国などアジア文化の広まりも感じます。一国にいながら、様々な国の言語や文化に触れることができるのもアメリカならではです。

⑩ アメリカ英語を生活の中で学べる

アメリカ英語を体得したいなら、日常生活の中でアメリカ英語に触れながら勉強できるのは魅力的でしょう。アメリカは国土が広大な割に、それほど方言がキツくないと言いますか、そんなに言葉の違いがありません。人によりますが、移民元の国や民族系統でアクセントや発音の仕方に違いが見られるのがアメリカらしいと思います。White, Black, Hispanic, Asian…とご先祖やご家族が話す母国語のアクセント、発音が残るアメリカ人は結構多くいます。

<番外編>

アメリカは日本よりLGBTQ Friendly です。LGBTQの方はアメリカにいた方が自分らしくいられるのかなと思います。多分、出会いも日本より多いでしょうし、隠す必要もありません。一概には言えませんが、日本より偏見の目で見たり陰口をたたく人は多くないと思います。

2. アメリカ留学のデメリット

① 学費が高過ぎる

アメリカは教育費がアホみたいに高いです。もうこれはアメリカ人も誰でも皆文句を言っています。コミュニティカレッジを含めると大学の学費は年間$7,000 – $60,000とバラつきますが、現在、四年制大学で高額なところは年間$50,000 – $60,000になります(あくまで学校に払わなければならない学費と諸費用で、家賃や生活費等は含んでいません)。四年制大学の平均学費は、大体$30,000 – $40,000です。しかも、どこの学校も毎年5%ずつくらい値上がりします。州立の学校でも、通常、州外の学生・留学生は州民である学生の3倍近くの学費を払わなければなりません。留学生からすると、結果的に私立大学と大差なかったりします。学校やあなたの実力によりますが、多くの場合、アメリカでの奨学金はあまり当てにしない方が良いかなと思います。また、留学生はアメリカで学生ローンを組むことができないので、相応のお金を用意しておかなければなりません。

これだけ高額なので、アメリカ人でも財政的な理由で退学したり、元々自分で期間を決めて入学したり、休学して働いて学費を貯めたりしています。また、多くのアメリカ人学生は学費のうち大体1/3を学生ローンで支払っていますが、ほとんどの人は何十年もかけて返済しているようです。まだまだ学歴社会の面が強いので、大学くらい卒業しないとまともな職に就くことができない現実もあり、高過ぎる学費との板挟みでやり繰りが大変そうです。

そして更に過酷な現実は、それだけ多額の学費を払う価値のない大学、先生が実は多く存在するということです。アメリカ国内4000校もあるのです。全てが素晴らしいということはなく、ゴミみたいな大学、プログラム、先生も存在します。しかし、良い学校に巡り合えるかは運によるところもあり、自分に合う合わないもあるので、実際に在籍してみないと何とも言えない部分があるのが辛いところです。

とにかく、あまりにもコスパが悪いので、アメリカの大学留学は基本的にお勧めできません。例外として、日本では勉強できない分野、アメリカで勉強する意義がある分野で、どうしてもアメリカじゃないとダメだという方は、ご自身に資金的余裕があれば行ってもいいかなと思います。

特に国に対するこだわりがないのであれば、学費やビザの取りやすさから、ドイツ、カナダ、シンガポール、台湾などを選択した方が良いでしょう。

語学スクールも、費用の観点からすると、アメリカではなくフィリピン、カナダなど他の安い国へ行った方が良いと思います。

② 教育システムが独特過ぎる

日本と全く違う教育システムなので、まずこれを理解するのに非常に時間がかかります。また、日本にはほとんどアメリカの大学情報がないので、前知識もなく大学探しをするのは気の遠くなるような作業です。更に入学してからも、戸惑うこと満載です。

③ 勉強しかできない

アメリカは高校生くらいまでは勉強させずにのびのび育てる教育方針を採用しています。しかし、逆に言うと高校を卒業したくらいでは、まだ社会人として必要な素養を得ていません。なので大学は社会人養成所という面も備えています。

社会に出ると厳しいんだぞと言わんばかりに、毎回大量の宿題を出され、進捗を全部チェックされ、宿題もテストも全て成績に反映され、ガチガチに管理されます。出欠席も毎回チェックされ、3回くらい欠席すると単位を落とすことになります。

何となく、そのがんじがらめのやり方が日本の小学校を彷彿とさせます。大学生にもなって、そんな風に管理されるのは気持ちの良いものではありません。個人的には先生が学生をKidsと呼ぶのにも相当違和感を持ちます。また、アメリカ人でもやりきれない宿題を、英語が達者でない留学生がやるには何倍もの時間がかかる訳で(私の場合は平均6倍かかっていました)、ネイティブの子達が遊んでいるのを横目にしながら、食事も睡眠もままならずに勉強し続ける生活を送ることになります。

④ 留学生は基本バイトができない

アメリカは物価が高いので生活の足しにバイトをしたい、将来のキャリア形成のために業界で働きたいと思っても、学生ビザでは学外でバイトができません。CPT、OPTという制度を利用すれば学外でも働けますが、基本的に認められているのは学内バイトで週20時間以内の労働のみです。また、この制限は学外のコネクションづくりを阻むので、将来アメリカでの就職を考えている場合に非常に不利です。

⑤ 医療制度、保険制度が酷過ぎる

医療制度、保険制度はアメリカで最も酷いシステムと言えます。アメリカ人も最悪と文句を言う程です。制度が複雑な上に、大金を巻き上げられます。ある程度の規模の学校では、留学生に健康保険の加入をさせると思います。もちろん、保険料は支払う訳ですが(年間約$1,200くらい)、日本のようにどこの病院でもその保険でかかれる訳ではありません。

更に、健康保険は、眼科、歯科をカバーしていません。例えば、歯科保険がないまま虫歯を治療すると、通常は数千ドル請求されます。アメリカにいる間は、とにかく健康でいることがマスト。怪我、病気、虫歯に細心の注意を払う必要があります。

⑥ 人種差別、ノンネイティブスピーカーへの差別

恐らく、留学中に一度は体験するでしょう。自分へ差別が向けられることもあるし、誰かが誰かを差別しているシーンに出くわすこともあります。

街中で明らかに頭がおかしそうな奴に差別的発言をされたら、無視するのが一番です。応戦する場合は、”Are you OK?”とか“Love ya!” と適当にあしらうか、日本語でグワァーっとまくし立てると何処かへ行くと思います。

人種差別を受けたら、”Are you a racist?” と皆に聞こえるように言ってやるべきですが、アメリカ人にとってracistのレッテルを貼られるのはかなりまずいことなので、その後に嫌がらせや反撃してくることが考えられます。周りに味方がいたり、英語で応戦して相手を言い負かせたり、勝算があるならやってみてたら良いと思います。

また、結構多くのアメリカ人は英語がうまく話せない人が嫌いでバカにします。私自身も学校で何度も嫌な目に遭いました。学校でracism, discriminationを受けることもあるかと思いますが、差別的な人はIQが低いとの研究結果があるようですし、相手にしないのが一番です。

泣いたり、怒ったりすると、逆に相手を喜ばせてしまいます。

ただ、それが必修科目の先生によって行われる場合は、単位が取れるかどうかにも関わってくるので結局泣き寝入りするしかなかったりします。

⑦ 就労ビザ・永住ビザの取得は極めて困難

アメリカの大学を卒業したとしても就労ビザは極めて取りにくいですし、就労ビザから永住ビザへの切り替えも大変難しいです。トランプ政権になってから、外国人に就労ビザを出すこと自体減っていますし、会社がスポンサーになってくれても就労ビザの取得や更新ができなかったり、事業で成功していても店や会社を畳んでアメリカを出国しなければならなくなった人を身近に聞きます。

アメリカ企業にしても、わざわざ外国人を採用しなければならない特別な理由がなければ、雇用の機会はアメリカ人へ優先的に振り分けます。そもそも、その分野で実務経験が無ければ採用してもらうのも難しいです。ましてや、英語が劣るのであれば就職は絶望的です。更に、2020年6月現在、Covid-19が猛威を奮いアメリカではいまだに収束が見えません。2020年5月14日時点で、36,500,000名ものアメリカ人が失業者保険を申請をしています。

アメリカ政府はビザ発給も外国人雇用も激しく渋っているので、この状況下では留学生が大学卒業後にアメリカで就職するのはほぼ不可能でしょう。入学時には就職のことを考えていなかったとしても、次第に英語を習得するのにもっと時間が必要だと感じたり、アメリカでキャリアを積みたいと思ったり、離れがたく思うようになったりするのは自然なことです。でも、その道が閉ざされている以上、学校へお金を落としてくれたら留学生はサヨナラというアメリカより、最初からビザを取りやすい別の国を留学の候補地として考えた方が賢明です。

⑧ 留学が日本での就職に有利なわけではない

私自身人事関係の仕事をしたり、年齢的に多くの友人が様々な企業で管理職になっているので彼・彼女らと話していて感じることですが、留学が日本企業の就職に有利になるかと言えば、多くの場合はそうでないと思います。

数年アメリカにいても、英語力が日常会話もビジネスも問題ないレベルになるとは限りません。英語や留学経験が活かせる職業も限られます。

日本だと春の新卒一括採用に向けて、学生は大学3−4年生の間に就職活動をしますが、アメリカにいる間は参加するのが難しく不利です。結局、在日の欧米系企業に就職するか、日系の海外支社で採用してもらうか、あるいは留学エージェントで採用してもらうのがよくあるケースだと思います。

日本である程度キャリアを積んで、その分野で知見を広めるために留学するならキャリアアップに繋がると思いますが、職歴もなく単にアメリカの大学を卒業しただけでは、日本での就職はそう簡単ではないでしょう。

また、若い時期をアメリカで過ごすと、ご自身が日本の就職活動や職場環境を窮屈に感じることがあると思います。現状アメリカでの就職は至難の業、日本も難しいとなると八方塞がりです。留学するくらいの気概がある方は、ゆくゆくはフリーランスや起業を目指すのが良いかもしれません。

⑨ 食が合わない。外食が高過ぎる

外食はとても高いです。チップを入れるとラーメン一杯$20超えます。またアメリカの食事は全体的に言うと甘ったるくて重いものが多く、正直、美味しいと思えるものがありません。日本の食事に比べると、明らかに健康的ではないと感じます。スーパーの食材の品質や新鮮さも、ものによっては日本に比べると劣り、同等のものが欲しければ相当お金を払わなければならなくなります。

私がいる中西部では、新鮮な魚介類が手に入らず、調理用サーモン一切れで$10を超えます。冷凍食品やアジア系スーパーへ行けば多少手に入れられますが、生食はまず無理。シーフード好きには辛い。。。

節約したい、健康的な食事がしたい、美味しいものを食べたい人は、自炊が一番です。

⑩ 不便、何でも高くつく

東京の生活に慣れているとアメリカの生活は不便で刺激が少なく感じます。ニューヨークやシカゴは電車やバスでかなり動けますし、お店やレストランも多く、そこまで不自由ではありませんが、アメリカの殆どの場所はそうではなく、車が必要です。

また日本と同じレベルのサービスを受けようと思ったら倍以上のコストがかかります(手間がかかることも多い)。場所にもよりますが、物価自体が結構高い。。。高くてサービスが悪かったりするので、最初はイラつくことが多いと思います。

そして日本に比べて治安が悪いので、安全を確保するのも高くつきます。 日本は水と安全はタダと言われますが、それは世界的に見ると奇跡です。英紙エコノミストがまとめた世界60都市の2019年版 安全度ランキングでは、1位東京、3位が大阪で、アメリカでトップ10入りしたのは7位の首都ワシントンのみ(ほとんど行政機能だけですからね…)。日本に比べれば、アメリカに限らずほとんどの国は治安が悪いということになります。極度に怖がる必要はありませんが、犯罪に遭わないように隙を見せずに暮らす知恵とお金は必要です。

<番外編>

留学して、新しい環境で一から人間関係を作らなければならないのは利点ではあるものの、難しさもあります。アメリカ人は一見フレンドリーですが、良くも悪くも個人主義で、信頼関係を構築したり深く長く付き合うのが結構難しかったりします。もし長期滞在、将来的に移民を考えるなら、あなたと気が合う国民性を持つ国を選ぶのも大事なポイントだと思います。何はともあれ、一生付き合える友人ができるかどうか、現地で新しい友人ネットワークが作れるかどうかは運とあなたの頑張り次第です。

タイトルとURLをコピーしました