アメリカへ留学を考えている方へ。
こんなこと思いませんか?
留学エージェントを使った方が良いのかな?
最初はどこから手をつけ始めれば良いのか分からないですよね?だから、留学エージェントを通して学校を探す人も多いです。でも、中には、かつての私のように自分で探したい人もいると思います。とは言え、
何をどうやって探せば良いか分からない…
そういう方へ向けて、本記事では、留学エージェントを使うメリットがある場合、そして、エージェントを使わない場合はどのツールを使って探せば良いか、具体的に解説します。
あわせて、アメリカ留学 Tips18 失敗しない大学の選び方【最高の留学】では、「あなたにベストマッチする大学を見つける基準」を解説しているので、エージェントを使うかどうかに関わらず、留学先の大学を絞り込むときの参考にしてもらえればと思います。
このウェブサイトでは、留学前に絶対知っておいた方が良い情報を「アメリカ留学Tips」としてシリーズでお伝えしています。真剣に留学(特に大学留学)を考えている方は、ぜひ他の記事もチェックしてみてください。
1. 留学エージェントは使うべき?
オーストラリアのようにエージェントを通さないと留学できない国もありますが、アメリカはエージェントを使っても使わなくてもどっちでもオッケー。
じゃあ、どんな場合にエージェントを使えば良いのかというと、
時間がない!
英語が分からない!
→→→ 自分で情報収集できない!
こういう人は、エージェントを使う意義があります。
留学エージェントを使う一番のメリットは「手間がかからない」、これに尽きます。そして英語を使わなくてもいい。ただ、「英語が分からないから」というのは、語学留学ならあり得るけど、大学・大学院留学だったら、「そんなことでアナタ大丈夫?」って話です。
また、留学を決めたばかりで、まだ留学について右も左も分からないとき、
- 留学情報誌、資料
- 留学説明会、留学フェア
- 学校説明会
など、留学エージェントから無料提供されるもは積極的に使っていきましょう!無料のものを色々試してみて、自分で学校を探せなければ、信頼できるエージェントにお願すればいいと思います。中には無料で学校を紹介してくれるエージェントやNPOもあるくらいです。
実は、私も留学を思い立った頃に、説明会やフェアを回ったり、相談にのってもらったりしました。また、本留学する2〜3年前に、エージェントを通して、短期の音楽留学もしました。私は社会人で残業も多く、とにかく時間がなかったので、エージェントを使ってサクッと留学先を見つけられれば良いなと思っていました。
でも、結局、私はエージェントを使わず自力で留学先の大学を決めることになりました。理由は色々ありますが、一番大きい理由は、いくつかのエージェントに行ったものの、自分にしっくり来る学校を紹介してもらえる気がしなかったから。
留学エージェントといえど、アメリカ約4,000校もの全大学のデータを持ち、全ての学校とやり取りしているところはないです。私が入学したMcNally Smith College of Musicは、ランキングによっては全米Top20に入る音楽プログラムを持つ素晴らしい学校でしたが、すごく小さな音大だったので、エージェントを通していたら出会えなかったと思います。
- ある程度、英語力がある人
- 学校を探す時間と気力がある人
- エージェントへの支払いを節約したい人(エージェントの代行手数料は0〜120万円くらい)
あるいは、私のような人がいたら、頑張って自分で探してみるのもアリです。
ちなみに、自分で探した場合、留学先の候補を絞るのにどのくらい時間がかかるかというと…
私自身は、仕事で全く自分の時間が取れなかったため、1年から1年半くらいかかりました。でも、残業がない仕事なら半年もあれば絞れます。学生さんやパートタイムなど時間がある人なら、数ヶ月もあれば十分だと思います。
2. 留学エージェントなしで学校を探す方法
ここでは、エージェントを使わずに、自分にピッタリ合うアメリカの学校を探すにはどういうツールを使えば良いか説明します。
まず、前提条件として、基本的に
- ある程度の英語力
- インターネット環境
が必要です。
日本の留学エージェントによる学校情報サイトもありますが、ほとんどは情報が限定的で古いです。
アメリカの学校へ行くなら、直接、アメリカの検索サイトを使いましょう。
(1) ESLの探し方
語学留学で、ESL(English as a Second Language)や語学学校へ行く人は多いです。
ESLと、単なる語学学校は違います。
語学留学した私の日本の友人たちは、
ちゃんと英語を身につけるなら、ESLの方がオススメ!
と言っていました。ESLは、主に学校の授業について行くために英語を勉強するところなので、よりしっかりと英語でき、学生も一生懸命なので成長が早いです。
ESLの形態としては、単体の学校のようになっている場合もあれば、小学校〜大学において英語が母国語でない人向けのクラスとして開講されている場合もあります。
アメリカの専門学校・大学進学、大学院進学希望していて、英語力をつけるためにまずはESLへ行くなら、その学校にESLがあるか、あるいは、近くにあるか直接学校にメールして聞いてみると良いです。
英語力が不足している留学生は、大学から入学許可が出ても、まずESLへ行くことを勧められます。留学生の窓口となるInternational Student Advisorは、そういう情報を持っているはずなので、サクッと教えてくれると思います。そうすれば、自分で探す手間が省けますよ。
もし語学留学だけを考えていて、自分で学校を探すなら、次のサイトが使えます。
こちらのサイトでは、アメリカ、イギリス、カナダから200校以上の優良なESLから気に入ったものを探し、入学手続きを進めることができます。絞り込むための条件検索も充実していて見やすいです。そして、何と日本語でサイトを見れます!使用料・仲介料は無料です。
(2) アメリカの大学の探し方
まず、大学を探す前に、アメリカの大学の学位や資格は日本とは異なる部分が結構あるので、こちらをご覧になってから検索すると分かりやすいと思います。
① 学校検索サイト
英語の大学検索サイトは沢山あります。
どのサイトでも、大概、「専攻分野」、「地域」、「取得したい学位や資格」などを指定して検索することができます。マスターやドクター、コミカレ、英語プログラムのある学校を検索できるサイトもあります。
以下、いくつかリンクを貼っておきます。
- Department of Education’s College Scorecard
- 米国教育省のサイト。見やすく、検索条件が色々あるので探しやすい。卒業生の平均収入や教育ローンの額、月々の返済額などが掲載されているのが政府ならではです。
- U.S. News College Search
- 言わずと知れた、老舗サイト
- Funding for U.S. Study
- 留学生向け奨学金のある大学が検索できます
- Education USA Financial Aid Updates
- 留学生向け奨学金のある大学が検索できます
- College Board
- 検索条件が豊富で絞り込みやすく、見やすいです
- Peterson’s
- 奨学金の検索もできます(基本はアメリカ人向けのもの)
- InternationalStudent.com
- その名の通り、留学生向けの情報発信をしているサイト。アメリカだけでなく、カナダ、イギリス、オーストラリアの学校も検索できます
- Study in the USA
- 英語プログラム、コミカレ、大学、大学院検索ができる他、あなたにマッチするプログラムを探してくれるサービスもあります
② 大学ランキング・サイト
アメリカの大学ランキングを日本の偏差値のように考えてはいけませんが、ランキングによって知らない学校を知ることができたり、学校の評判を知ったりできると思います。ただ、各ランキングは条件が異なっており、条件が合わずに除外されている素晴らしい大学も沢山あります。ランキングはあくまで参考として使ってください。
次に挙げるランキングサイトは、有名なものやポピュラーなもので、現時点で最新版のリンクを貼っています。
- U.S. News Best Colleges
- 老舗ランキングの2021版。全米、地域別、総合大学、リベラルアーツなどカテゴリーごとにランキングがあります。また、留学生にとってのトップ大学の他、エンジニアリングやビジネスに関するプログラムのランキングもあります
- Washington Monthly
- アメリカの国益になる大学かという視点が含まれたランキングです
- Forbes: America’s Top Colleges 2019
- 有名ランキングの2019年版
- Forbes: 30 Under 30
- Forbesの「30歳未満の30人」に選ばれた人の出身大学をランキング化したもの
- The Princeton Review
- 条件検索結果をPopularityでsortできたり、多種多様なランキングあって使いやすいです
- Niche: 2021 College Rankings
- 有名ランキングの2021年版。専門ごと、州ごと、他にも多種多様なランキングがあります。また、卒業生、在校生、合格者などからの学校評価やレビューがあるので、とても参考になります
- The Top American Research Universities
- 大学を研究機関という観点からランキング化。PDFかつ見開きの状態で見なければならないので、見にくいです。研究をしたい人には参考になるかと思います
- Wall Street Journal/Times Higher Education College Rankings 2021
- アメリカの大学ランキングだけではなく、日本の大学ランキング、世界大学ランキングもあります。また、一部になりますが専門分野によるランキングもあります
- Education Corner
- アメリカTop100大学ランキングの他、入りやすい大学ランキング、入りにくい大学ランキング、手頃な学費の大学ランキングなどがあります
- QS World University Rankings
- アメリカ大学ランキングもありますが、世界ランキングがメインのサイト。世界大学ランキング、専門分野ごとの世界大学ランキング、世界MBAランキング、学生にとって良い都市ランキングなどがあります
② 専門分野のランキング・サイト
しっかり専門分野を学ぶために留学したいのなら、単に大学ランキングだけではなく、専門分野・専門プログラムのランキングを使って、評価の高いプログラムを持つ大学を探した方が早いです。
専門分野ごとのランキングは、前述の
が使いやすいと思います。
あとは、研究実績寄りのランキング、かつ、全ての専門分野を網羅している訳ではありませんが、
Wall Street Journal/Times Higher Education College Rankings 2021
もあります。
また、やはり一部の専門分野ランキングしかありませんが、
も分野によっては使えます。
あと、世界ランキングになってしまいますが、
にも専門分野ごとの世界大学ランキングがあります。
あなたの専門分野で英語でググれば、もっと詳細なランキングが色々出てくると思います。
3. 候補が決まったら
ESLは自分の趣向にあった所へ申し込んで入学すれば良いだけです。随時、入学ができるようになっています。希望を出せば入れるので、特段難しいことはないです。入学時にプレイスメント・テストを受けて自分の英語力に見合ったクラスに入り、必要な過程を修了するまで英語を勉強します。
コミカレ、4年生大学、大学院、専門学校は、各校、願書受付や入学のスケジュールが異なります。コミカレは願書を出せば、ほぼ入学できると思います。4年制大学や大学院は入学に合否があるので、2〜5校くらい候補を挙げておくと良いでしょう。全部受かれば、一番学費の安いところ(奨学金を出してくれるところ)を選べます。
多くの学校では年2回入学するチャンスがありますが、学校によって年1回願書を受け付ける場合もあれば、随時受け付けている場合もあります。
まずは、各校のウェブサイトでスケジュールを確認しましょう。不明な点は、直接学校に聞いてください。アメリカには日本のような大学入試はありません。指示に従って書類を提出すれば、後で合否通知が来ます。
学校探しは大変ですが、頑張って行きましょう!!